日本代表と東京五輪代表の指揮を兼務する森保一監督(51)が14日にウェブ上で取材に応じ、来夏の東京五輪に向けた新戦力候補に言及した。

 新型コロナ禍による中断から再開したJリーグでは、過密日程もあり各チームで若手の抜てきが続出している。森保監督も視察をする中で「若い選手、経験の浅い選手を幅広く思い切って起用している印象を持っている。我々も五輪の候補選手をスカウティングするうえでより幅広く選手たちの活躍を見て、情報共有しようとコーチ陣と新たに話した」と新戦力の台頭を実感している。

 活躍が目についた選手として、いの一番に名前を挙げたのが「FC東京のDF中村(帆高=22)」。12日の横浜M戦では左サイドバックで奮闘してチームを勝利に導き、FC東京の長谷川健太監督(54)も「帆高。尻上がりに彼の良さを出した。さらなる飛躍、活躍を期待したい」と絶賛した大卒ルーキーの逸材だ。

 さらに「MF安部柊斗(22=FC東京)もそうだし、札幌にもMF金子(拓郎=22)君やMF高峰(朋樹=22)君がいたり、横浜FCでは五輪チームの招集はできていないがFW斉藤光毅(18)。湘南だったらFW金子(大毅=21)君とか」と伸び盛りの若武者たちの名を挙げて大きな期待を寄せた。

 本番が1年延びたことで、五輪代表の座を巡る争いは大混戦となりそうだ。