日本代表と東京五輪代表を兼務する森保一監督(51)が、五輪世代の選手たちに猛ゲキを飛ばした。

 昨年9月から始まったA代表のカタールW杯アジア2次予選では、東京五輪世代からMF堂安律(22=PSVアイントホーフェン)とDF冨安健洋(21=ボローニャ)のレギュラー組に加え、MF久保建英(19=マジョルカ)やMF板倉滉(23=フローニンゲン)が招集されている。

 若手が健闘しているようにも映るが、指揮官は来夏の五輪を終えるころにはさらに高いハードルを課す。

「五輪世代のスタメンで出る選手たちは、常にA代表の試合のメンバーに入ってくるというくらいの力を付けてほしい。理想で言えば、スタメン全員A代表の力があるというくらいになってほしい」。A代表のベストメンバーで臨むW杯予選に食い込んでいる東京五輪世代は現状4人だが、スタメンの人数にあたる11人以上への急増を厳命した。若手がさらに台頭すれば、激戦必至の最終予選に向けてA代表の選手層も増すというわけだ。

 その最終予選を戦うA代表と、東京五輪を直前に控える五輪代表の活動が来年6月に重なるため、選手の振り分けも難しくなる。ただW杯を懸けた戦いは最優先事項だけに、森保監督は「最終予選はベストの布陣を持っていかないといけない。彼ら(五輪世代)がそこに入ってくるだけの活躍をこれからも見せ続けてほしい」と両チームを兼務する選手はA代表優先の方針を堅持する構えだ。