【なでしこ】菅沢優衣香 レジェンド澤&宮間への思い激白

2020年05月20日 16時40分

「シービリーブス杯」で奮闘する菅沢(左=ロイター)

 新型コロナウイルスの影響による東京五輪の1年延期をネガティブに考えず、プラスに捉えるアスリートは少なくない。危機的状況だったサッカー・なでしこジャパンも同様だが、度重なるアクシデントを不屈の闘志で乗り越えてきたFW菅沢優衣香(29=浦和)は今、一体何を思うのか。本紙のインタビューに応じた大型FWは東京五輪の目標や、かつて一緒にプレーした代表のレジェンドたちへの思いなどを激白した。

 ――保険会社で勤務しながら二足のわらじ。現在の生活は

 菅沢 普段は事務仕事でエクセル入力などをしていますが、今は出社せずに在宅で仕事をしています。トレーニングは走ったり体幹をしたり。筋トレは重りがないので、ペットボトルに水を入れて使っています。

 ――なでしこリーグが再開されたらどのようなシーズンにしたいか

 菅沢 チームでタイトル獲得を目標にしたいです。チームの勝利が一番で、最終的に個人のタイトルも取れればと。

 ――なでしこジャパンでは3月のシービリーブスカップで欧米の強豪に3連敗を喫した

 菅沢 通用している部分もあるので、そこを高めればもっと戦えると思います。五輪が1年延びたことで逆に良い準備ができます。攻撃は最後の決定力の部分、守備の面では最後まで体を張って守備をしていかないといけないと思います。

 ――同い年のDF熊谷紗希(29=リヨン)とともに代表を支える

 菅沢 今、主将としてチームを引っ張っていて頼りになるし、自分も頑張ろうという刺激になりますね。

 ――世代交代が進む一方でベテランの存在も重要になる。澤穂希さん(41)や宮間あやさん(35)ともプレーしたが、どんな存在だったか

 菅沢 最終的にチームを一つにする力があると思います。気持ちの部分で今の代表とはまた違う感じがありましたね。試合ごとにミーティングにかける時間も違ったし、たとえば自分が宮間さんに声をかけてもらったときに、意味があってしっかり的を射た言葉があるし、厳しいことも言ってくれました。

 ――代表で同じFWだった先輩の丸山桂里奈(37)はタレントとして大活躍している

 菅沢 テレビをつけたら桂里奈さんということが多いですよね。出ていたら見ちゃいます。桂里奈さんはテレビの世界で生きていける感じで、すごい…。私は真逆のタイプなので(笑い)。

 ――東京五輪は初めて臨む五輪の舞台になる

 菅沢 過去の五輪は大会前や予選でケガをすることがありました。五輪には強い思いがあるので出場できるように、そして選ばれればチームが勝てるように頑張りたいです。いい色のメダルが取れるように。金メダルを目指して頑張りたいです。

 年代別代表時代から期待が大きかった菅沢だが、大一番を前にアクシデントに見舞われるケースも多かった。2009年U―19アジア女子選手権は、直前にヒザを負傷して出場を辞退。12年3月には国際親善大会「アルガルベカップ」のデンマーク戦で代表初ゴールを挙げて、当時の佐々木則夫監督も同年のロンドン五輪メンバー入りに前向きだったが、4月の練習中に左膝前十字靱帯損傷(全治6か月)の大ケガを負って五輪出場の夢は断たれた。

 16年2月のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選も、直前の大阪合宿で左脚を負傷して代表チームから離脱。チームも出場権を獲得できなかった。菅沢にとって五輪はまさに“鬼門”だ。

 ☆すがさわ・ゆいか 1990年10月5日生まれ。千葉県出身。JFAアカデミー福島から2008年に新潟でなでしこリーグに初出場。10年1月に日本代表に初招集された。15年カナダ女子W杯1次リーグのカメルーン戦でW杯初得点をマークし、19年フランス女子W杯では1次リーグのスコットランド戦でチームを勝利へ導くゴールを決めた。なでしこリーグでは千葉時代の14、15年に得点王を獲得。17年に浦和に移籍した。代表通算71試合出場、20得点。169センチ、62キロ。