日本代表・森保監督の五輪&A代表兼任問題 元日本代表MF前園氏は「交代必要なし」

2020年04月08日 11時00分

森保監督は東京五輪を指揮できるか

 東京五輪サッカー男子代表を指揮する森保一監督(51)の去就が宙に浮いている。約1年の開催延期が決まり、兼務するA代表との日程調整がこれまで以上に難しくなることは避けられない状況とあって、日本サッカー協会の技術委員会で指揮官の処遇について議論する。すでに賛否両論が出ている中、元日本代表MF前園真聖氏(46)の見解とは――。

 東京五輪に臨む森保監督と協会側の契約は8月末まで。五輪の開催延期で契約を見直す必要が出てきたが、森保監督が兼任するA代表は今後、2022年カタールW杯アジア最終予選を控えている。五輪代表との両立は難しいとの見方が広がっており、新たに技術委員長に就任した反町康治氏(56)ら新メンバーが議論し、5月の理事会に報告する予定だ。

 須原清貴専務理事(53)は森保監督の処遇について「議論されているのは重々承知だが、見守っていきたい」とし、田嶋幸三会長(62)は、続投を支持しつつも「どうしても兼任できない、スケジュールが厳しくなるのであれば、技術委員会で話し合って決めてもらえばいい」との見解を示した。

 すでにサッカー界からは「続投は難しい」という意見を筆頭に賛否両論が出ているが、1996年アトランタ五輪代表で主将を務めた前園氏はどう考えているのか。

「延期でも五輪世代が全員そろって合宿を行う時間は増えないですし、強化試合をする機会もあまりないでしょう。ならば指導体制を変えることのメリットはほぼなく、監督交代も必要ないのでは。まだ決まっていない日本代表のW杯アジア最終予選の日程問題はあるものの、サポート体制を強化すれば、兼任できるのでは」と指摘。そのサポート体制についても「これまで以上にスタッフの数を増やして体制を強化した方がいいのではないでしょうか。それに日程面を調整するスタッフも必要」と兼任体制の充実を求めた。

 特に開催が1年後になったとはいえ、新型コロナウイルス感染拡大が続き、先行きが見えないのが現状。しかも監督交代を強行すれば、これまで「東京五輪」を目標に奮闘してきたMF久保建英(18=マジョルカ)ら森保監督を慕う選手間にも動揺が広がりかねない。メダル獲得のために新しいことを始めるよりも、現体制で再強化を図る方がいいというわけだ。

 今後は、反町委員長を中心に新メンバーを選考し、ナショナルチームダイレクターに就任した前技術委員長の関塚隆氏(59)も交えて、処遇を検討していく方針だが、日本サッカー界は前代未聞の事態をどうやって乗り越えていくか。