なでしこ川澄奈穂美「聖火リレー走者辞退」の波紋

2020年03月24日 10時42分

川澄が苦渋の決断

 東京五輪の聖火リレーは混乱が続きそうだ。国際オリンピック委員会(IOC)が7月開幕の東京五輪の延期について議論を開始することになったが、注目は26日からサッカー施設「Jヴィレッジ」(福島)でスタートする聖火リレーだ。大会組織委員会の武藤敏郎事務総長(76)は計画通りに実施する方針を表明したものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で走者の調整がギリギリまで続きそうだ。

 聖火リレーの第1走者を務めるサッカー女子で2011年ドイツW杯で優勝したなでしこジャパンのメンバー、MF川澄奈穂美(34=スカイ・ブルー、顔写真)は自身のツイッターで「新型コロナウイルスの影響で、今回の聖火リレー走者を辞退いたします」と表明。理由として「米国在住の為移動時にリスクが高いこと、自分が感染しない・感染源にならないこと、チームやファンの方々に迷惑をかけないことなどを考慮し決断しました」(原文ママ)と説明した。感染は欧米を中心に爆発的に広がっており、様々なリスクを考慮して苦渋の決断をした模様だ。

 川澄の他にもDF熊谷紗希(29=リヨン)は欧州チャンピオンズリーグ準々決勝が26日に開催予定のため、不参加を表明。その後に試合の延期が決まり、日程的には問題なくなったが、欧州からの入国は感染リスクが懸念される状況。組織委員会の担当者は海外在住の川澄と熊谷、その他の辞退者について「公式に決まっていない。決まり次第発表する」と答えた。

 東京五輪の延期検討を受けて組織委員会は大幅な規模縮小を検討しているが、複雑な状況下での聖火リレーとなりそうだ。