森保監督が熱望 五輪代表強化にA代表とドリームマッチ!?

2020年03月19日 11時00分

森保監督がJFA夢フィールドを視察

 禁断の“ウルトラC”は実現するのか。日本代表と東京五輪に出場するU―23日本代表の指揮を兼務する森保一監督(51)は、6月の国際Aマッチ期間中は五輪代表の強化に専念する方針を語った。東京五輪アジア予選を兼ねた1月のU―23アジア選手権(タイ)で1次リーグ敗退と低空飛行が続く中、指揮官はチーム再建に向けた強化策としてA代表とのドリームマッチを計画。しかし実現のためには高いハードルがある。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月の代表活動は全て中止になった。特に目前に迫る東京五輪に向けてU―23代表の強化が緊急課題となるが、指揮官が今後の強化プランを説明した。

 次回の国際Aマッチ期間となる6月は「五輪代表(の指揮)に専念したい」と明言。五輪世代が出場予定のトゥーロン国際大会(フランス)でオーバーエージ(OA)の招集も視野に入るという。ただ欧州では感染が急拡大しており、同大会も中止が濃厚。現状を考えると、対外試合ができない公算が大きく実戦の場を失うことになる。そこで浮上するのがA代表と五輪代表が対戦する“兄弟マッチ”だ。

 森保監督は「今回の3月も考えた。対戦相手が見つからない、いろんなところに行って試合が難しいのであれば、選択肢として考えている。A代表と五輪代表の試合ができたらおもしろいかもしれない」。2011年東日本大震災の影響で対外試合が中止となった日本代表がJリーグ選抜と慈善試合を実施したことを念頭に「日本国民の皆様に元気になってもらうためにも」と熱望した。

 実現すれば、日本としては初の試み。A代表エースとなったMF南野拓実(25=リバプール)と、五輪代表の天才MF久保建英(18=マジョルカ)らとの激突はまさに“スペシャルマッチ”と言えるが、実は日本サッカー界でタブー視されてきた“禁断マッチ”でもあるのだ。

 日本サッカー協会会長を務めた川淵三郎氏(83)はかねて「A代表と五輪代表の試合はやらない。トレーニングの一環だったとしても、試合をすればA代表が負けることだってある。A代表は最高峰のチームであり、威厳とか格を考えると、弟分相手とはいえ、そういうこと(敗戦)があってはならない。だからやってはいけないんだ」と強い口調で語っていた。

 特に国際舞台で奮闘するA代表には多くのスポンサー企業がついており、日の丸を背負う若手のチームに負けてしまうと“商品価値”にも大きく影響する恐れもある。さらに普段からA代表を応援するサポーターたちへのイメージダウンも必至とあって「チーム強化には最適」と言われながらも、これまで実施されてこなかったのだ。

 現時点ではプランにとどまっているが、今後の動向が注目されそうだ。