【なでしこ】「シービリーブスカップ」3戦全敗 高倉監督の去就どうなる

2020年03月13日 16時40分

田中美南(右)もいいところがなかった(ロイター=USA TODAY Sports)

 見えてきたのはわずかな光明か。それとも果てしない絶望か。米国で行われていたサッカー女子の国際親善大会、シービリーブスカップに出場していた日本(なでしこジャパン)は11日(日本時間12日)の米国戦も1―3で敗れ、3戦全敗で終えた。見せ場はほとんどなく、東京五輪の金メダル獲得の目標はかすむばかり。昨年から取り沙汰されてきた高倉麻子監督(51)の進退問題も改めて浮上してきた。

 初戦でスペインに1―3。2戦目はイングランドに0―1。そして米国にも完膚なきまで、たたきのめされた。後半にFW岩渕真奈(26=INAC神戸)の得点は理想の崩しからのもので今後に期待を持たせたが、肝心のエースは「米国(の動き)がちょっと落ちていた」と、相手のペースダウンに乗じただけとあって表情は晴れなかった。

 今大会の得点者は岩渕だけ。なでしこリーグ3年連続得点王のFW田中美南(25=INAC神戸)もいいところなく、守備陣も信じられないミスを連発した。人材難とはいえ、米国戦でセンターバックの選手を最終ラインに4人並べる策に出た高倉監督の采配と指導力には疑問も多く「なでしこのサッカーは精密機械みたいなもの。歯車が一個狂うだけで機能しなくなる。ただ、部品ごとに見れば、選手がやれることは見えた」という言葉もむなしく響いた。

 日本協会の田嶋幸三会長(62)も「思うようなサッカーができていないと言わざるを得ない」と厳しい評価。監督交代については明言を避けたものの、指揮官との面談を希望している。停滞感を打破する策は打てるのか。