崖っ縁の森保ジャパン再建へ 堂安がLINEでU―23メンバーに活!!

2020年02月25日 16時40分

堂安律

 東京五輪エース候補が森保ジャパンの再建に動きだした。約5か月後の大一番に臨むU―23日本代表は1月のU―23アジア選手権(タイ)で惨敗を喫し、猛烈な批判にさらされている。さらに欧州でプレーする主力たちが出場機会を失うなどメダル獲得に向けて崖っ縁に追い込まれる中、日本代表MF堂安律(21=PSVアイントホーフェン)がリーダーとしての存在感を高めている。

 今夏の東京五輪に臨むU―23日本代表は、昨年11月にU―22コロンビア代表に完敗、1月のU―23アジア選手権で屈辱の1次リーグ敗退と低迷が続き、A代表指揮官と兼務する森保一監督(51)へのバッシングがやむ気配はない。

 さらに次の国際親善試合(3月27日、京都)では、東京五輪の出場権を獲得したU―23南アフリカ代表と対戦予定だったが、同国サッカー協会が日本での新型コロナウイルスの感染拡大を懸念。代表チームの派遣を取りやめる意向を日本協会に文書で通知してくるなど、強化プランが大きく狂う可能性が出てきた。

 しかも、どん底の状況に追い打ちをかけるように、五輪代表の主力となる欧州組がクラブで出場機会の確保に四苦八苦。森保監督も、欧州行脚の際に「レギュラーとして出てほしい」と五輪イレブンにゲキを飛ばすほど本番へ向けてチームは苦境に陥っている。そんな中でアクションを起こしたのが堂安だった。

 五輪世代のある代表選手によると「(五輪代表の)グループLINEで律が『みんな頑張ろうぜ』みたいな声かけをして(他の選手が)発奮するきっかけになっている。いつも積極的に自分の考えを発信するタイプでもあるので」。若手の“出世頭”でチームの大黒柱となる堂安がイレブンに活を入れているという。

 五輪エース候補は周囲の期待も自覚しており、初めてベストメンバーが集まった昨年11月の合宿でも「日本で(五輪を)やるのは特別なもの。優勝すればヒーローになれる」と熱弁を振るってリーダーシップを発揮。その後チームが低迷する状況を受けて、改めてチーム全体に奮起を促しているわけだ。

 もちろん、堂安の発信するメッセージは自分への活でもある。今季はオランダの名門PSVに移籍。開幕当初こそ活躍したが、監督交代を機に出場機会が減り、今年に入ってから先発出場はゼロ。代表の同僚だけでなく自らも今が正念場と考えており、チームを鼓舞しながら自身も追い込んでいる。

 欧州を視察した森保監督と、MF板倉滉(23=フローニンゲン)、MF中山雄太(23=ズウォレ)とともに面談した際、堂安は戦術に関する議論やチームの改善案を積極的に意見したという。存在感を高める陰のリーダーが再建のキーマンとなりそうだ。