今夏の東京五輪で金メダルを狙う森保ジャパンのオーバーエージ(OA)候補に、日本代表引退を表明しているMF長谷部誠(36=Eフランクフルト)が急浮上した。約2週間の欧州視察から帰国した、A代表と五輪代表を兼務する森保一監督(51)は、OA対象となる有力選手たちに「『要請があった場合には協力してほしい』という話はした」と語った。メンバーの絞り込みなどはしていないものの、A代表主将のDF吉田麻也(31=サンプドリア)やMF柴崎岳(27=デポルティボ)に加えてMF香川真司(30=サラゴサ)やFW岡崎慎司(33=ウエスカ)に協力を求めた。

 さらに注目すべきは、2018年ロシアW杯後に代表引退した長谷部への要請だ。森保監督は「(OAの)話はしてきた。(長谷部は)『協力はしたい。何らかの形で』と。笑って濁されたけど」と話したが、前代表主将も有力なOA候補と考えているようだ。

 長谷部は強力なリーダーシップを発揮し、ロシアW杯と10年南アフリカW杯での16強進出に大きな役割を果たした。代表引退後も所属のドイツ1部Eフランクフルトで活躍中。招集が実現すれば、地元開催で躍進を狙う森保ジャパンにとってピッチ内外で頼れる存在となることは間違いない。