鹿島・上田綺世 五輪代表について独自論を激白

2020年02月18日 16時40分

上田はライバルとの競争を勝ち抜けるか

 東京五輪エースへの道は――。昨年6月の南米選手権(ブラジル)でA代表デビューを果たしたFW上田綺世(あやせ=21、鹿島)は、五輪世代として臨む5か月後の大舞台でゴール量産を期待されている。とはいえ、東京五輪代表はわずか18人しか選ばれない超難関。サバイバルからエースの座へどう向かっていくのか。森保ジャパン期待の大型ストライカーが本紙直撃に独特の表現を用いながら、その胸中を激白した。


 ――今季の鹿島はザーゴ監督(50)が就任

 上田 疑問や不満を抱えている選手がいても、監督を信じて新体制を受け入れる勇気を持ってやる必要がある。団結力が必要。芯がぶれないのは鹿島の強みで、スタッフが変わっても、それは変わらない。一体感を武器にして戦いたい。

 ――自身の現状は

 上田 現時点のコンディションは悪くない。フィジカル的な強さを武器にしている以上は(対人で)負けるわけにはいかないので、絶対に負けない力を付けていく準備をする。

 ――プロ2年目を迎える。意識の変化は

 上田 昨年はリーグでは残り5節、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)では(準々決勝)広州恒大(中国)戦、ルヴァンカップ(準決勝)川崎戦と“ここぞ”の時に使ってもらったのに、結果を残せなかったところに無力さを感じた。そこで点を取れる選手が優勝チームにはいる。そういう存在にならなきゃいけない。点にこだわりたい。

 ――具体的な目標は

 上田 数字は設定しないが、ゴールを取れるだけ取りたい。五輪世代の選手たちに負けないようにやっていきたい。

 ――東京五輪について

 上田 千載一遇のチャンスだし、出ない選択肢なんてない。でも、まだ見えていない。僕が出たいから出られるわけじゃない。鹿島で活躍して認められて出る。その順序を間違えちゃいけない。大事なことは五輪より足元にある。目の前のことを高跳びはできない。
一つひとつステップアップすることが絶対に必要。

 ――意識すると目の前がおろそかになる

 上田(五輪代表入りは)ある意味、他力なので。仮に僕がJ1前半だけで20点取ったって(五輪代表監督の)森保(一)さんが要らないと思えば選ばれない。それならやることは、おのずと決まってくる。五輪に出るために、できることなんて何もない。今ある力と成長、特長を見せ続けるだけ。その特長が五輪を戦う上で必要だと思われたら必然的に
呼ばれる。僕はひたすら目の前の相手に向かって自分の武器を出す。

 ――その武器とは

 上田 動きだしとヘディング、体格を生かしたプレー。ただ、そうした表面的な特長はあくまで得点につなげるための武器であり、点を取り切るという本質だけは見失わないように。だから僕の武器は点を取ること。

 ――五輪代表の1トップ争いはFW大迫勇也(29=ブレーメン)らオーバーエージ(OA)勢との争いでもある

 上田 OAは日本代表として考えたらネガティブなものじゃない。僕らにとってOAがどうとかは言い訳にすぎない。(代表の)枠に自分が入ったら勝ちだし、入れなかったらどんな理由があろうと負け。そこに対して特殊なアプローチはできない。常に虎視眈々と狙いつつ自分を見せ続けることが大事だ。


 東京五輪代表の1トップの座を巡ってはシ烈な争いが続いている。五輪世代代表チームでは上田が最もゴールを挙げており、昨年6月の南米選手権や同12月の東アジアE―1選手権(韓国)などA代表でも実績を積んでいるが、同世代のライバルも粒揃い。欧州で奮闘するスピードスターのFW前田大然(22=マリティモ)、大型ストライカーとして評価が高いFW小川航基(22=磐田)、潜在能力はピカイチのFW田川亨介(21=FC東京)と逸材が多い。

 その上で、24歳以上のOA枠としてA代表エースのFW大迫をはじめ、FW鎌田大地(23=Eフランクフルト)らも浮上しており、本番に向けて厳しいサバイバルレースが続きそうだ。