森保ジャパン 新戦力にG大阪・パトリック浮上!

2020年02月04日 16時40分

森保監督は帰化選手に興味

 森保ジャパンの“最終兵器”の行方は!? 2022年カタールW杯アジア予選を戦う日本代表では攻撃の起点となる1トップをFW大迫勇也(29=ブレーメン)に依存しており、層の薄さが懸案事項。そこで新戦力として待望されているのがブラジル人FWパトリック(32=G大阪)だ。日本への帰化を目指しており、実現すれば高い決定力が日本の強力な武器になるが、森保一監督(51)はどう考えているのか。本紙が直撃した。

 2022年カタールW杯に向けて日本代表で悩みの種になっているのが1トップ問題だ。

 森保ジャパンの要となるポジションで、主に大迫が務める。持ち味のキープ力と展開力で攻撃の起点となり、昨年のアジアカップでは準優勝に大きく貢献した。ただ、戦力として計算できるのは大迫だけで、他は猫の目でテストするも、なかなか台頭する選手が現れていないのが現状。大迫のケガによる不在時や攻撃の選択肢の少なさは、今後に強豪国と戦う上で大きな穴になりかねない。

 そうした窮状の中、意外なところから“新戦力”が浮上してきた。優良外国人として長年JリーグでプレーするFWのパトリックだ。2013年にJ1川崎に加入したブラジル人ストライカーは、その後に移籍したG大阪で大ブレーク。14年にはJリーグベストイレブンも受賞した。18年には広島で自身最多となる20ゴールを量産し、高い決定力を見せつけている。

 パトリックは日本への帰化を熱望しており、かねて「本当にこの国を愛している。自分の心は日本人。W杯でも日本のために戦いたい」と公言してきた。自身のSNS上で、熱心に日本語のトレーニングをする様子を公開するなど、猛烈なアピールを続けている。

 日本国籍を取得するためには5年以上続けて日本に居住する必要があるが、パトリックによると、G大阪時代にヒザの負傷でブラジルに帰国してビザが切れ、申請が却下されてしまったという。それでも「まだ諦めていない」と語っており、22年のカタールW杯に向けて帰化の申請を継続する構えだ。

 189センチ、82キロの恵まれた体格と強靱なフィジカル、独特のゴールへの嗅覚は、国際舞台で戦う森保ジャパンにはない武器。もちろん、ポスト大迫としても期待されるが、果たして森保ジャパン入りはあるのか。

 森保監督を直撃すると、協会や代表スタッフによる接触について「全くしていない。そういうのはメディアを通して見たことはあるけど、意思確認などはしていない」。現時点では帰化が実現していないこともあり、戦力としてリストアップはしていないと説明した。それでも「日本人になれば、もちろん候補の一人にはなると思う。まあ、そこは現実的になってから考える。情報があったら教えてほしい」と今後の状況次第で招集の可能性に含みを持たせた。

 カタールW杯まであと2年、今後の動向に注目だ。

 これまで帰化した選手たちは日本代表チームの躍進に大きく貢献してきた。ブラジル出身で1989年に帰化したラモス瑠偉は、日本代表の10番を背負う司令塔として大活躍。特に「ドーハの悲劇」が起きた1993年の米国W杯アジア最終予選で奮闘し、ひのき舞台まであと一歩というところまで日本代表を引き上げた。

 これまでに98年フランスW杯に出場したブラジル出身のFW呂比須ワグナーをはじめ、2002年日韓W杯を戦ったMF三都主アレサンドロ、08年北京五輪のFW李忠成、04年アテネ五輪と10年南アフリカW杯のDF田中マルクス闘莉王が日本国籍を取得。代表に選出されてチームに貢献した。他にもMF与那城ジョージ、GKハーフナー・ディドと、その息子のFWハーフナー・マイクらも帰化している。