日本サッカー協会は29日、東京・文京区のJFAハウスで技術委員会を開催し、日本代表と東京五輪代表を兼任する森保一監督(51)の続投を正式に決定した。

 森保監督は今月、タイで行われたU―23アジア選手権で未勝利のまま1次リーグ敗退に終わり、進退問題が浮上。日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)と関塚隆技術委員長(59)はともに続投方針を示しつつも、最終的な結論は技術委員会での議論待ちとしていた。

 会議を終えた関塚委員長は「引き続き、森保監督をサポートしていくということをご理解いただいた」と話し、兼任体制を維持して続投が決まった。ただA代表、東京五輪世代のチームともに低迷が続いているだけに会議では「まあ、そこはいろいろな意見が出たので…」と厳しい意見が出たもよう。今後のサポート体制の改善策も議論された。

 人気低迷も顕著でピッチ内外で評価を下げている森保監督だが、関塚委員長はその手腕について「世代の融合を進め、いい選手を評価しながら若手の競争力を高める。そこは本当に素晴らしく歩んできている」と高く評価。二人三脚でチーム再建を図っていくことになるが、その行く末は果たして…。