【U―23アジア選手権】1次リーグ未勝利で終戦の屈辱…森保監督を待ち受ける360度非難の嵐

2020年01月16日 16時30分

森保一監督

 猛バッシングに耐えられるのか。東京五輪に臨むU―23日本代表は、同アジア選手権(タイ)1次リーグで1分け2敗と屈辱の未勝利で終戦を迎えた。五輪アジア予選を兼ねた公式大会で惨敗し、今後は森保一監督(51)の去就問題が焦点となるが、すでに日本中が“森保降ろし”モードに突入。帰国後はイバラの道が待ち受けている。

 同大会で史上初の1次リーグ敗退という汚名を残し、必勝を期したカタールとの最終戦も1―1のドロー。またも勝負弱さを露呈して1分け2敗の未勝利とさらに恥を上塗りして終戦した。

 目を覆うような屈辱の結果に解任論が高まる一方だが、試合後の森保監督は「私も含めてみんなで反省し、この大会の経験を生かしたい。最後に結果を出せるようにしっかりと積み上げていきたい」と東京五輪へ向け続投に強い意欲を見せた。

 指揮官は17日に帰国予定で、今後は日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)が直接“事情聴取”する意向。進退は今月中に開かれる技術委員会で議論される予定だが、処遇とともに森保監督を待ち受けるのは苦難の日々。日本中から四六時中、厳しい声が浴びせられるからだ。

 2004年のアテネ五輪を指揮した山本昌邦監督(61=現日本サッカー協会技術委員会副委員長)は本大会を前にした当時「日本人の代表監督は大変なんだ。周りからいろいろ言う人が多いからプレッシャーになる。外国人は(退任後に祖国へ)帰るけど、日本の監督は知り合いも多いし、日本にずっといるわけだし」と気苦労を語っていた。

 日本代表監督は日の丸を背負うチームの責任者とあって常に注目される存在。そして、ひとたび批判の矛先が向けば、公私の時間は関係なく、厳しい視線や言葉を浴びせられる。日本代表監督を2度務めた岡田武史氏(63)も在任中は幾度となく「負けたら日本には住めなくなる」とおびえていたほどだ。

 過去には物騒な事件も発生。日本が15年東アジアカップで未勝利に終わると、当時のバヒド・ハリルホジッチ監督を招聘した霜田正浩技術委員長(現J2山口監督)が経営するサッカースクールに、熱狂的なファンの男が「生徒を殺す」などと記した脅迫状を送付して逮捕された。また1998年フランスW杯で日本代表が全敗して帰国した際にはFW城彰二が成田空港で水をかけられて大騒動となった。

 最近の日本は右肩下がりで低迷しており、アジアでも惨敗したことでファンやサポーターの間からはすでに罵詈雑言が飛び交っている状況。今後はさらなる猛バッシングが確実なだけに、このまま続投となってもすさまじい重圧との戦いが続くことになる。東京五輪までは非常に険しい道のりとなりそうだ。