【Uー23アジア選手権】森保ジャパン 監督も選手も正念場

2020年01月09日 16時30分

“試練”を乗り越えられるのか。東京五輪世代のU―23日本代表は、タイで開幕したU―23アジア選手権に臨む。ふがいない試合が続き批判噴出の森保一監督(51)は今大会の結果次第で進退を問う声がますます強まりそうな情勢だが、イレブンも崖っ縁。18人しか出場できない五輪本番のメンバー枠はさらに“狭き門”となっており、シ烈なサバイバルが待っているのだ。

 今大会は東京五輪アジア予選も兼ねるガチンコ勝負の舞台だが、日本は開催国のため、3位以内に与えられる出場権は関係ない。とはいえ、今の森保監督にとっては本大会に向けた単なる強化の場というわけにはいかない。

 東京五輪世代で欧州組を含めたベストメンバーを揃えた昨年11月のUー22コロンビア戦は0―2の完敗。直後のA代表のベネズエラ戦では1―4と歴史的大敗を喫し、昨年12月の東アジアE―1選手権でも韓国に敗れており、森保ジャパンは低空飛行が続いている。

 すでに本紙が報じたが、日本代表OBからは「これでは何を言われても仕方がない」との声が噴出。森保兼任監督への風当りは強まるばかりで、進退問題に発展しそうな火種がくすぶりながら迎えた今大会では、J1クラブ関係者も4強入りが“デッドライン”とみている。仮に1次リーグ敗退ならば解任論が一気に爆発することは必至とあって、森保監督には大きな重圧がかかりそうだ。

 指揮官が崖っ縁なら選手も同様だ。今大会に参加する欧州組はMF食野亮太郎(21=ハーツ)だけだが、五輪本番で主力を担いそうな欧州組はMF久保建英(18=マジョルカ)ら10人近くいる。さらに招集の可能性が高まったFW大迫勇也(29=ブレーメン)を筆頭としたオーバーエージ(OA)選手も最大で3人が加入。五輪のメンバー登録は18人とあって、今回参加している選手らは過酷なサバイバルに挑まなければならないのだ。

 森保監督も「選手たちには生き残りということ、五輪に向けての競争と伝えている。生き残りをあおることはしたくないが、サッカー選手を続ける限り競争は続くもの。プレッシャーを力にしてやってほしいと伝えてある」と強い言葉でゲキを飛ばしている。

 東アジアE―1選手権の香港戦でA代表デビューながらハットトリックの離れ業を演じたFW小川航基(22=磐田)も「ハットトリックはもう忘れた気持ちでいる」と生き残りに向けてヤル気満々。チーム全員正念場の森保ジャパンが、逆境をはね返す快進撃を見せられるか注目が集まる。