【東アジアE-1選手権】またも韓国に完敗 森保ジャパンもう限界?進退問題への発展は必至

2019年12月19日 16時30分

18日の韓国戦で完敗した森保監督(左)に進退問題が浮上(ロイター)

【韓国・釜山発】サッカー日本代表が屈辱的敗北で崖っ縁に追い込まれた。東アジアE-1選手権で韓国と対戦した森保ジャパンは0―1と完敗を喫し、優勝を逃した。“永遠のライバル”との大一番で勝負弱さを露呈し、森保一監督(51)への批判がさらに強まることは必至。進退問題に発展しそうな火種がくすぶり始めており、東京五輪前最後の公式戦となる来年1月のU-23アジア選手権(タイ)が正念場となりそうだ。

 アウェーとはいえ、宿敵相手にノーチャンスでの完敗。スコアこそ0―1だが、ピンチの連続で大敗もあり得たほど散々な試合内容だった。

 イレブンもショックを隠せない。MF鈴木武蔵(25=札幌)が「チームとしてもビビッて立ち上がりが悪いんじゃ後悔しか残らない」と唇をかみ締めれば、MF田中碧(21=川崎)も「チームとしても自分としても力のなさだと思う。申し訳ない」と肩を落とした。

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)は森保監督の手腕について「いろんなところに気を使っているのは分かるし、この戦術に適合する選手かどうか試しているのは理解できた」と一定の評価を与えた一方、日韓戦は特別な意味合いを持つだけに「この戦いは歴史的なものであるし、その勝ち負けによっていろんなことが動くというものがある」とも強調した。

 近年の日本は韓国にめっぽう弱く、見るに堪えない状況だ。前回A代表が韓国と対戦した2017年の東アジアE-1選手権ではホームで1―4と衝撃的な大敗を喫し、当時のバヒド・ハリルホジッチ監督が解任される引き金となった。昨年はジャカルタ・アジア大会決勝で東京五輪世代のU-21代表が敗れ、今年はU-20W杯の決勝トーナメント1回戦で0―1と敗戦。国際大会で屈辱が続き、今回も完敗と恥の上塗りをしてしまった。

 11月にはA代表にも選出されているMF久保建英(18=マジョルカ)、MF堂安律(21=PSVアイントホーフェン)が参戦したU-22日本代表が同コロンビア代表に完敗し、A代表もホームでベネズエラ代表に1―4と歴史的大敗を喫した。両チームの指揮官を兼任する森保監督への批判が噴出している中、今回の敗戦で“限界論”が強まることは必至。日本代表OBも「情けないし、これでは何を言われても仕方がない」と声を上げ、今後、進退問題に発展する可能性は高まりそうだ。

 ベスト16に進出した昨年のロシアW杯後には、西野朗監督の続投を支持する声が選手らチーム内外から上がっていたのをはじめ、J1のFC東京を指揮する長谷川健太監督(54)や9月に名古屋監督を解任された風間八宏氏(58)、札幌のミハイロ・ペトロビッチ監督(62)、さらには元名古屋監督でアーセナル(イングランド)を長年指揮した名将アーセン・ベンゲル氏(70)らの待望論も出ている。チームの現状に改善の兆しが見られなければ、いつ“緊急事態”が起きてもおかしくない。

 森保監督は東京五輪に臨むU-23日本代表を率いて来年1月に、U-23アジア選手権に臨む。同大会は東京五輪アジア予選を兼ねる公式戦。日本は地元開催のため出場権こそかかっていないが、同世代の選手たちが激突するアジアの舞台で好成績を収められないとなると、来夏の本大会でメダル獲得は夢のまた夢と言えるだろう。

 これまで日本協会がアジアカップに臨む日本代表に設定してきたノルマが「W杯出場圏内(4・5枠)」としてきたことを考えれば、U-23アジア選手権での4強入りが森保監督に課せられた最低条件となるはず。これがクリアできないとなると、指揮官の首筋がいよいよ寒くなってくるのは間違いない。

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