【森保ジャパン】小川航基 五輪代表入りへ大逆転策

2019年12月16日 16時30分

【韓国・釜山発】東京五輪世代の大型ストライカーはサバイバルを勝ち抜けるか。東アジアE―1選手権の韓国戦(18日)に臨む日本代表の注目はFW小川航基(22=水戸)だ。A代表デビュー戦で史上3人目となるハットトリックを成し遂げた点取り屋だが、五輪メンバー入りは厳しい見通し。そこで日本が誇る“ヤングエース”の2人と関係を強化し、五輪代表入りを実現させる構えだ。

 森保ジャパンがタイトルをかけた日韓戦に臨む一方、香港戦(14日)で2010年にFW平山相太が記録して以来となるデビュー戦ハットトリックを決めた小川は、五輪代表入りが微妙な情勢。特に1トップ争いは激烈で厳しい状況に置かれている。

 日本サッカー協会は決定力のあるFWを1トップに据えるべく24歳以上のオーバーエージ(OA)選手の招集を検討。A代表のエースFW大迫勇也(29=ブレーメン)をはじめFW鎌田大地(23=Eフランクフルト)や2列目ながら最前線をこなせるMF南野拓実(24=ザルツブルク)らをリストアップ。五輪世代でも南米選手権に出場したFW上田綺世(21=鹿島)、欧州で研さんを積むFW前田大然(22=マリティモ)らライバルがひしめいている。

 小川も状況は理解しており「(代表に)呼ばれているからといって一喜一憂していない」と、しっかりと先を見据える。“五輪サバイバル”を制するためのキーマンは、同世代のMF久保建英(18=マジョルカ)とMF堂安律(21=PSVアイントホーフェン)のエースコンビだ。

「刺激をたくさんもらっている、建英だけじゃなくて律にも。(2人には)A代表で経験してきたものは少なからずあると思うし、しっかりと聞いていきたい。いろんな話を聞きながら吸収していければ」

 年下ながら実力、経験ともに世代をリードしてきた2人に“弟子入り”を志願。11月の広島合宿でもともに過ごす時間を活用し実践した。小川は「どういうタイミングでボールが出てくるのか探りながら、一緒にやっていけばいい結果が出ると思う。お互いの良い関係性を築けたら」という。

 久保と堂安は東京五輪で主軸となる選手だけに連係強化は、わずか18人のメンバー入りはもちろんレギュラー奪取の近道にもなる。「大器」と呼ばれながら大ケガで挫折も味わった苦労人ストライカーが、大逆転で東京五輪代表の座を射止められるか。