【森保ジャパン】反日感情強い釜山のまさかの友好ムードに“肩透かし”!?

2019年12月13日 16時30分

【韓国・釜山発】森保ジャパンがまさかの“肩透かし”!? サッカーの東アジアE―1選手権に出場中の男子日本代表は、急激に悪化する日韓関係の影響から開催地の釜山入りする前には超厳戒モードだった。ところが…現地は友好ムードに包まれており、イレブンはピッチ外でものびのびと過ごしている。意外過ぎる展開の裏には、現地の切実な事情も影響しているようだ。

 日韓両国の間には政治的な問題が山積みで、いまや対立の深刻さは史上最悪レベルとまで言われている。さらには今大会が開催される釜山は「韓国の中でも、特に反日感情が強い地域」と日本サッカー協会幹部が指摘する土地柄で、協会側も警戒を強めて釜山入り。在釜山日本国総領事館も「警備は主催の韓国側が整えているが、状況に応じて補うべきところは補っていきたい」と厳戒態勢を敷いて、大会の開幕を迎えた(本紙既報)。

 ところがフタを開けてみると、街中に反日ムードは一切なし。14日の香港戦を前にGK大迫敬介(20=広島)が「散歩はよくしている。ずっとホテルにいるのも嫌なので、いいリフレッシュになっている。ショッピングモールとかもあるので行ったり」と話すなどイレブンは釜山生活を満喫。出場国は同じ施設に宿泊しており、日本協会関係者によると、日本と韓国は同じフロアだが「トラブルもなく普通に過ごしている」という。

 しかも日本の初戦となった10日の中国戦では、日本のサポーターではない地元の若者が片言で「ニッポン、ガンバレ~」と声援を送る場面も見られ、“想定外”の状況となっている。

 森保ジャパンにとっては大アウェーのはずが、いったいどういうことなのか。釜山市内の飲食店に勤める60代の女性は実情を日本語でこう語ってくれた。「以前は釜山にたくさん日本人のお客さんが来た。だから私も日本語を勉強したけど、最近は全然来なくなってね…。だからもっと(日本人に)釜山の良さを知ってもらって、また来てほしいとみんな思っている。政治のことはあまり関心ないよ」

 一部の市民に反日感情が根強くあるのは確かだが、それは表面化していない。福岡から飛行機でわずか45分ほどと日本から最も近い外国都市の釜山にとって、日本人観光客の激減は死活問題だけに大部分の市民は友好的というわけだ。18日の日韓戦に向けても意外なほど“決戦ムード”は漂っておらず、釜山が一体となって大会自体を盛り上げようという雰囲気が醸成されている。

 予想外の和やかムードにより、森保ジャパンはプレーに集中できる環境で優勝を目指す。

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