【東アジアE―1選手権】札幌MF鈴木武蔵 東京五輪OA枠の切り札に浮上

2019年12月11日 16時30分

鈴木はアシストの森島(14番)と喜び合った(ロイター)

【韓国・釜山発】東京五輪の金メダル奪取に向けた“最終兵器”となるか。10日に開幕したサッカー・東アジアE―1選手権で、森保ジャパンは中国を2―1で下して白星発進。MF鈴木武蔵(25=札幌)が前半29分に強烈なシュートで代表初ゴールを挙げ、値千金の先制弾で勝利の立役者となった。この一撃は、森保ジャパンにとって今後大きな意味を持つかもしれない。

 今回のメンバーは東京五輪世代が14人と大半を占めており、来夏の大舞台へ向けた強化の色合いが濃い。そうした中で鈴木が東京世代と見事な融合を見せたことで、オーバーエージ(OA)枠の有力な候補になることを証明してみせたからだ。

 ゴールの場面はまさに東京世代との相性の良さが凝縮されていた。FW上田綺世(21=鹿島)のヒールパスから左サイドのMF森島司(22=広島)が抜け出して高速クロス。絶妙のタイミングで駆け上がった鈴木が右足でピタリと合わせた。

 東京世代にはフィジカルとスピードを兼備したストライカーがおらず、OA最大の補強ポイント。FW大迫勇也(29=ブレーメン)ら欧州組は大会直前まで招集の可否が不透明。国内組ながらA代表で存在感を増す鈴木は最適の存在といえる。

 今回の合宿で鈴木はピッチ外でも若手と「サッカー以外の話もしている」と積極的に交流。明るい性格もOAにはうってつけだ。五輪出場を熱望する元日本代表MF本田圭佑(33=フィテッセ)とは異なり、実際にピッチ内外で東京世代と“連係”を深めることはOA争いで大きなアドバンテージとなっている。

 鈴木もOAについて「僕の力が必要とあれば全力でプレーする」と本紙に明かした。覚醒の時を迎える大器が地元開催の夢舞台に立つ可能性は十分だ。

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