籾木結花 なでしこ新10番の決意

2019年12月10日 16時30分

「10番」の大役を担うMF籾木結花(ロイター=USA TODAY Sports)

【韓国・釜山発】なでしこの栄光のエースナンバーを継ぐ新星が決意表明だ。東アジアE―1選手権(10日開幕、韓国)に臨むなでしこジャパンで注目を集めるのが、公式戦で初めて「10番」の大役を担うMF籾木結花(23=日テレ)だ。東京五輪に向けて大抜てきされた司令塔は、あのレジェンドを模範にして背番号10の理想像を追い求める。

 その時代の日本を代表する選手たちが背負ってきた栄光の「10番」。籾木は今夏のフランスW杯後、かつて同じく10番を背負った高倉麻子監督(51)から指名を受けた。東京五輪前最後の公式戦で誰もが夢見る大役に抜てきされた今、その重責をどう受け止めているのか。

 籾木 やっぱりなでしこの10番というのは、本当に皆さん誰もが分かるような選手がつけてきた番号。それを自分がつけることには、それだけの責任がある。皆さんからの期待や評価は、自分が思っている以上に番号で評価されていることがある。そこは番号が変わるからこその変化と感じる。ピッチで突き詰めたことの結果が、10番としての評価につながれば。

 なでしこジャパンの10番といえば、やはりMF澤穂希だろう。日本が劇的Vを成し遂げ“なでしこフィーバー”を巻き起こした2011年ドイツW杯を始め、銀メダルを獲得した12年のロンドン五輪、準優勝した15年のカナダW杯と数々の大舞台で輝いてきた。その後、大役に抜てきされた前任者が、日テレでともにプレーするMF阪口夢穂(32)。この2人に対する思いは特別だ。

 籾木 澤さんも夢穂さんも、対戦相手としても戦ったし、チームメートとしても戦っている。多くは語らずともプレーでチームが分かるというところは2人の共通点と感じるし、かっこいいなと思う。それが(周囲の選手の)安心感につながっていたので、自分もそういうことをチームに与えられる選手になれたらいいなと思う。

 なでしこ10番の正統な後継者となる覚悟。日本中が期待を寄せる東京五輪で悲願の金メダルを獲得するために、今大会で自らの価値を証明するつもりだ。

 籾木 自分のこのチームにおける役割をはっきりさせるのがテーマ。日本が勝つために自分に何ができるのか。自分の強みだけじゃなく弱みの部分も明確にして、自分がチームにどう貢献できるのかをはっきりさせたい。感覚ではなく言葉にできるように証明していかなければいけない。自分のプレーがどう貢献できるのか、チームにも伝わるようにしていきたい。周りの選手の強みをどう生かせるか常に考えながらプレーして、しっかり状況を見て判断していくことを意識したい。

 高倉ジャパンの若き司令塔は、東アジアの舞台をきっかけに新たな10番像を築けるか。