日本代表と東京五輪代表を兼任する森保一監督(51)に渦巻く“限界論”の是非はいかに――。

 日本サッカー協会の技術委員会は各代表の活動報告や今後の強化方針について話し合ったが、関塚隆技術委員長(59)は「(森保監督が)兼任する中で五輪チームの強化と代表のW杯2次予選が始まって、どういうチーム編成をしながら活動をしてきたかの報告はした」と語った。

 来夏の東京五輪に臨むU―22代表は11月17日にU―22コロンビア代表に0―2で完敗し、A代表は同19日のベネズエラ戦では1―4で惨敗した。ともに精彩を欠く試合内容だったため、サポーターからは2チームを兼任する森保監督に対して疑問の声が噴出。そこで技術委員会でも分析、検証が行われたという。

 関塚委員長は「こういう狙いでチームを編成したという話を(技術委メンバーに)して(意見の)やりとりはいくつかあった。今いろいろと課題は見えたので現場と僕自身が協会として改善していくと話した」。今後は日程や強化体制なども見直し、両チームの指導に影響がないよう調整していく。

 また、来年6月のW杯アジア2次予選では、五輪世代中心のメンバー編成で臨むプランを検討し、兼任のメリットを生かした強化も進めており、課題を洗い出しながら修正していく。森保ジャパンは限界説を吹き飛ばして結果を残すことができるか。