【U―22】堂安に五輪代表主将待望論

2019年11月27日 16時30分

コロンビア戦での交代時に森保監督と握手を交わす堂安(左)。金メダルをめざすチームの主将となるか

 五輪金メダル取りのカギは“新主将”だ。来夏の東京五輪に臨むU―22日本代表は、U―22コロンビア戦(17日)で完敗を喫し、本番に向けて多くの課題が露呈した。今後はチーム再編や戦術強化などに着手していくことになるが、チームをけん引し、まとめ役となるキャプテンの変更プランも浮上。実績十分のMF堂安律(21=PSVアイントホーフェン)の待望論が高まっている。

 A代表組を招集し「ベストメンバー」で臨んだU―22コロンビア戦で見どころなく敗戦。森保一監督(51)は「力が足りなかったということ。東京五輪までにもっとチーム力を上げられるようにしなければ」と危機感をあらわにしている。

 今後は戦力の見直しに加えてチームの顔となる背番号10の争奪戦も激化し、チームを様々な角度から再編していくことになる中、主将の存在がクローズアップされる。現在はMF中山雄太(22=ズウォレ)が務めているが、今後もチームがうまく機能していかなければ見直しの可能性も浮上する。そこで注目されているのがエース候補の堂安だ。

 少年時代に堂安を指導した西宮サッカースクールの島崎久技術委員長(50)は「チームではすごくリーダーシップを取って主将もやった。彼が周りを引き上げていいチームになった」とかつての経験から堂安のリーダーとしての資質に太鼓判を押したうえで、代表でも適任と指摘する。

「中田(英寿)は周りを叱咤激励して高めていたけど、それとは違うタイプで周りを引っ張っていく力がある。ハートが幅のある人間なんでね。種類は違うけど、長谷部(誠=35、Eフランクフルト)や本田(圭佑=33、フィテッセ)のように“サッカーはこれが本質なんだよ”というのを分かっているし、それを見せられる選手なんでね」

 堂安は東京五輪世代のメンバーの中でも実績は群を抜いている。2017年のU―20W杯(韓国)でもエースとしてチームトップの3得点を挙げる活躍を見せると、18歳で移籍したフローニンゲンの1年目に公式戦10得点をマーク。3年目の今季は世界的強豪PSVアイントホーフェン(ともにオランダ)にステップアップした。

 堂安自身もリーダーとしての自覚を持ち始めており、今月中旬の広島合宿ではチームメートやスタッフ全員の前で「本気で優勝を狙っている」と決意表明。森保監督は東京五輪世代の課題として「大観衆のプレッシャーの中でどうやって戦っていくか。緊張やプレッシャーをどう乗り越えるか」と指摘していたが、強心臓の堂安はうってつけの存在と言えるだろう。

 金メダルを狙う森保ジャパンの顔として期待が高まりそうだ。