歴史的惨敗の森保ジャパンに「鬼軍曹を呼べ」の声

2019年11月20日 16時30分

森保監督(左)はベンチで選手たちに声をかけたが…

 サッカー日本代表の再編は不可避か――。19日の国際親善試合ベネズエラ戦(大阪)で1―4と歴史的惨敗を喫した森保ジャパンの先行きを不安視する声が噴出している。ピッチ外からはチームの再建に向けて、元エースのMF本田圭佑(33=フィテッセ)ら求心力のあるビッグネームの復帰論が浮上。さらには森保一監督(51)を支えるコーチ陣に“鬼軍曹”の抜てきを熱望する意見も出てきた。それだけ、森保ジャパンは危機的な状況にあるということなのだが…。

 まさしく“吹田の惨劇”だった。ホームでの4失点は2017年12月の東アジアE―1選手権に1―4で敗れた韓国戦以来で、前半4失点は1954年5月にインドネシアに3―5で敗戦を喫して以来、国際Aマッチでは65年ぶりの屈辱。スタジアムではイレブンへ向けて容赦ないブーイングが浴びせられた。

 森保監督は赤っ恥の惨敗に「結果の責任については、私のチームに対する働きかけだと思う」と反省の弁を口にし、MF原口元気(28=ハノーバー)は「日本代表なのでこんな試合をして申し訳ないし、みっともない。責任を感じている」と謝罪。イレブンの間には重苦しいムードが漂った。

 南米の強豪国を相手にもろくも崩壊。来夏の東京五輪代表監督との兼任についても疑問視する声が浮上するなど「森保ジャパン」は崖っ縁に立たされた。そうした中でチームの再建のために、あの大物選手の復帰が望まれている。ネット上では「本田がいないとダメだ」「本田さん、また代表に戻ってほしい、長谷部さんとともに。技術ではない。メンタル面で」といった書き込みが相次いだ。

 長年、日本のエースを務めた本田は、チームが苦境のときに猛ゲキを飛ばしてイレブンを鼓舞した。昨夏のロシアW杯後に代表引退を表明したMF長谷部誠(35=Eフランクフルト)も、主将として的確な判断と助言でチームを何度も救った。こうした逆境を乗り越えられるチームの大黒柱的な存在が森保ジャパンには求められているのだ。

 幸いにも本田は新チームと契約し、体調面も上昇ムード。長谷部に至っては年齢を感じさせないパフォーマンスを披露し、ドイツ1部リーグで今季も主力として活躍している。確かに日本代表の“救世主”には適任だ。日本代表OBも「結果が良くなければ、外野からそういう声が出てくるのは当然のこと」と同調する。

 さらに“ドーハの悲劇”と呼ばれた米国W杯アジア最終予選を森保監督とともに戦った日本代表OBは「ポイチ(森保監督)は優しい性格だから、選手を怒鳴りつけたりするタイプじゃないけど、もっと厳しく接するべき。ときには嫌われることも覚悟して言わないとね」と話した上で「選手にもビシッと言える鬼軍曹のような人が今のチームには必要。監督と選手の間に立って引き締めをできるコーチがね」と指摘。

 森保監督はあまり感情を表に出さないタイプの指揮官だけに、腹心として選手に厳しい態度で叱咤激励できるスパルタ型の補佐役が必要というわけだ。その点ではドーハ組で“闘将”と呼ばれた元代表主将の柱谷哲二氏(55)や現在ビーチサッカー日本代表監督を務めるラモス瑠偉氏(62)らが「適任だろうね」(前出の日本代表OB)。

 急激に進めてきた世代交代の岐路に立たされたとも言える森保ジャパンは、“うるさ型”のレジェンドとの融合が再建のカギを握りそうだ。