【武田修宏の直言!!】何ともふがいない結果だったね。ホームで4失点の完敗でしょ。カタールW杯アジア2次予選で4連勝し「森保ジャパンは絶好調」などと報道されていたけど、あくまでアジアでの話。南米強豪国と対戦して、現実のレベルを思い知らされたんじゃない?

 前半で言えば、選手の距離感が合っていなかった。森保監督の目指しているスタイルは、3度Jリーグを制した広島時代のように、パスワークと連動性。距離があると精度も落ちるし、ゴール前になだれ込むような連動性も発揮できない。つまり大量失点の原因は守備の問題よりも、攻撃がうまくいかなかったってことだね。

 それと森保監督にも言いたい。本当はパスサッカーをやりたいはずなのに、代表にはなぜかドリブラーが多い。しかも、これまで1トップにボールキープさせていたけど、この日はスピードタイプのFWを2枚並べた。いずれもイレブンの持ち味や個性を優先した起用だろうが、選手たちに少し気を使い過ぎだよ。

 もっと自分のやりたいサッカーを追求した方がいい。五輪に臨むU―22代表もそうだけど、森保監督のスタイルに合わない選手は使わなければいいし、呼ばなければいいだけ。そうしないと、ストレスをためて来年の五輪前にパンクしかねないよ。もっと自分を貫いてほしいかな。