久保建 着々とU-22全権掌握

2019年11月14日 16時30分

五輪チームに合流した久保は笑顔で調整した。(中)は食野

 五輪金メダル獲得へ“日本の至宝”に全権委任だ。所属するスペイン1部マジョルカで初ゴールを決めるなど、絶好調のMF久保建英(18)は東京五輪に臨むU―22日本代表合宿に合流した。U―22コロンビア戦(17日、広島)に向けてピッチ内外で存在感を発揮するエース候補の久保に、チームメートは様々な大役を任せようという機運が高まってきている。

 五輪に臨むチームの練習に参加した久保は「自分はニューフェース」と冗談交じりに語りつつも「今回の活動は東京五輪に向けてのメンバー選考の一環だと思うので気を引き締めてアピールしないといけない」と強い決意を口にした。

 各世代別代表で活躍した久保は6月にA代表デビューを果たすと、7月にはスペイン1部レアル・マドリードに加入。世界的スターたちと研さんを積み、その後にレンタル移籍したマジョルカでは10日に初ゴールと、飛ぶ鳥を落とす勢いのままチームに合流。存在感を増したエース候補への期待も高まっている。

 今回、初めてベストメンバーが顔を揃えたことでFKキッカーの方向性が定まってくるという。FW小川航基(22=水戸)は「これから話し合っていくことになる」と話したものの、五輪チームではこれまでも久保がFKを担当。3月のU―23アジア選手権予選の東ティモール戦で豪快なFK弾を決めたように、そのキック精度にイレブンは絶大な信頼を寄せており、最有力候補に浮上している。

 ピッチ外でも久保は主役だ。DF板倉滉(22=フローニンゲン)が「あいつすごくしゃべるやつなんで、めちゃめちゃみんなと溶け込んでやっている」と宿舎でも常に輪の中心にいるという。本番を見据えたメンバー選考合宿とあって緊張感も高まる中、久保は同僚選手と積極的にコミュニケーションを図ってチームの雰囲気を和らげている。

 さらに6月のA代表合宿で先輩たちの前で披露し、大爆笑を誘った一発芸でチームの盛り上げ役も期待される。久保とともに7月の南米選手権を戦ったGK大迫敬介(20=広島)は「あのときは建英が誕生日(6月4日)だった。(今後)誕生日とかそういう人がいればやると思う」と話し、ムードメーカー役も担うことになりそうだ。

 ピッチ内外、場所を問わず別格の存在感を発揮しており、エースの座に最も近い位置にいる。久保を中心に悲願の金メダル取りへ歩みを進めていく。