【森保ジャパン】久保建VS堂安 エースナンバー「10」をめぐる争奪戦

2019年11月06日 16時30分

堂安(手前)が五輪エースの座を狙う(ロイター)

 森保ジャパンが悲願の金メダル取りに本気モードだ。東京五輪のメイン世代となるU―22日本代表にMF久保建英(18=マジョルカ)やMF堂安律(21=PSVアイントホーフェン)らA代表の常連組が加わり、待望のベストメンバーが初集結。来夏の金メダル獲得に向けてチームの連係強化を急ぐ中、その舞台裏では日本の象徴となるエースナンバー10を巡るバトルがスタートする。

 日本サッカー協会はU―22コロンビア代表戦(17日、広島)に挑む五輪世代のU―22日本代表メンバー22人を発表し、森保一監督(51)は「東京五輪に臨むチームとして現時点でのベストメンバーだと思っている。いつ融合させるかというタイミングは常に見てきた」とA代表の久保や堂安らを初招集した経緯を説明している。

 サッカー界にとって悲願の金メダル獲得に日本のダブルエースが連係強化に取り組むが、注目はチームの顔となる10番を巡る争奪戦だ。これまで五輪世代チームではMF三好康児(22=アントワープ)が背負っており、今回も最有力。しかし「10番が好き」と公言する堂安と久保が加わり、番号再編も見込まれる。

 地元開催の大舞台で10番の大役を担えるスター性を考えれば、A代表組の堂安と久保の一騎打ちとなるが、現状は久保が優勢だ。日本代表にユニホームを提供するオフィシャルサプライヤーのアディダス社とスパイク契約する選手が10番を背負うという“暗黙の了解”があるからだ。

 2011年アジアカップに向けてアディダス社と契約するMF香川真司が10番に決まった当時、MF本田圭佑は「自分で選べるなら10番を選んだ」と話した上で背番号の選定にスポンサーの意向があることを示唆。協会側は否定しているが、MF遠藤保仁ら歴代の日本代表イレブンも“10番はアディダス選手”との認識を語っている。

 つまりプーマ社と契約する堂安より、アディダス社と契約する久保の方が10番に近いというわけだ。また、堂安は日本コカ・コーラ社の「アクエリアス」のCMに出演中だが、日本代表の大スポンサーがキリンという事情も考慮されそう。かねて代理店関係者は「日本の象徴となる10番は協会やスポンサーにとってふさわしい選手でないとダメ」と話す。

 特に世界屈指の名門スペイン1部レアル・マドリードに入団した“ブランド力”も後押しし、久保が五輪世代の10番に抜てきされる可能性も十分。

 東京五輪に向けた定位置とともに新たなエースナンバー争いも熱を帯びそうだ。