2022年カタールW杯アジア2次予選F組の森保ジャパンに東京五輪代表メンバーを起用するプランが急浮上した。

 日本代表は11日、W杯アジア2次予選タジキスタン戦(15日、ドゥシャンベ)に向けて成田空港から出国した。ここまで2連勝と好スタートを切ったが、順調に勝ち進めば、6戦目までにW杯最終予選進出が決まる可能性があり、来年6月にホームで行われる同タジキスタン戦(同4日)と同キルギス戦(同9日)は消化試合となる。

 そこで日本サッカー協会内では、A代表の主力メンバーを招集しない案が浮上。東京五輪に備えるため、同世代のMF久保建英(18=マジョルカ)やMF堂安律(21=PSVアイントホーフェン)らに加え、24歳以上のオーバーエージ(OA)選手でチームを編成し、消化試合となるW杯予選で強化を図るわけだ。

 出発前に取材に応じた森保一監督(51)は五輪に向けた取り組みに「選手もそうだし、戦術的な部分でもそう。実際、何をやるかは分からないけど、早く2次予選の突破が決まればチャレンジできることも出てくる。現実的なことを乗り越えながら先のことも考えていきたい」と語った。

 これまで東京五輪に向けては、OA選手と五輪世代の融合を図るための調整期間が短いことが課題とされていた。それだけにA代表の公式戦を舞台に五輪チームとして強化できれば、最高の準備となる。“金メダル計画”を実現させるためにも、まずは敵地でのタジキスタン戦に取りこぼしは許されない。