【武田修宏の直言!!】10日のカタールW杯アジア2次予選モンゴル戦(埼玉)で、しっかりと勝ち点3を奪取できたのは良かったね。しかも失点ゼロは評価したいよ。今回は前線でボールを保持し、攻撃の起点を担ってきたFW大迫が負傷のために不在。そんな中、森保監督がどんな戦いを見せてくれるかに注目したけど、サイド攻撃から中央にクロスというセオリー通りの攻め方だったね。

 そこで気になったのは2つ。まずはクロスを上げるタイミングと、ゴール前で合わせる選手の動きがチグハグだったこと。サイドからはとりあえず「ゴール前に入れとけ」って感じのクロスが多かったし、中央で合わせる選手にあまり工夫はなかったね。

 2つ目はサイド攻撃をするのに、なぜスピードタイプのFW永井謙佑(30=FC東京)を起用したのか。彼はスペースに走り込んだり、相手の背後に抜け出す速さが特長だよ。本来なら空中戦に強い選手を使うほうが戦い方ともマッチするでしょ。そこは大きな疑問かな。

 もちろん、森保監督の考えもあるかもしれないけど、意図した戦い方でなかったのなら再び“ミスマッチ”が起きないように注意したいね。(元日本代表FW)