森保ジャパンが10日に行われたカタールW杯アジア2次予選モンゴル戦(埼玉)で6―0と圧勝して予選2連勝を飾った。MF南野拓実(24=ザルツブルク)の先制弾を皮切りに、日本が怒とうのゴールラッシュを見せてモンゴルを圧倒。注目のMF久保建英(18=マジョルカ)の出番こそなかったが、多彩な攻撃を披露して2次予選突破へ前進した。

 負傷により招集を見送られたFW大迫勇也(29=ブレーメン)に代わる1トップには、FW永井謙佑(30=FC東京)を起用。注目の久保はベンチスタートとなった。

 日本は格下のモンゴルに対して序盤からボールを支配して猛攻を仕掛けるも、なかなか得点に結びつかない。そんな停滞したムードを払拭したのが絶好調男だ。

 前半22分、右サイドでDF酒井宏樹(29=マルセイユ)からのスルーパスにMF伊東純也(26=ゲンク)が抜け出すと、中央にクロスを入れる。ゴール前で待ち受けた南野がピタリと合わせ、豪快なヘッドをゴール左隅に突き刺した。

 2日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグで昨季王者のリバプール(イングランド)を相手に1ゴール1アシストと大活躍した勢いそのままに、森保ジャパンに待望の先制点をもたらした。

 頼れる9番の一発を号砲に日本がゴールラッシュを見せる。29分に左CKからMF遠藤航(26=シュツットガルト)が放ったヘッドをGKがはじき、そこに詰めたDF吉田麻也(31=サウサンプトン)が頭で押し込んで追加点。33分には、右クロスから流れたボールをDF長友佑都(33=ガラタサライ)がフリーで押し込む。そして40分には右クロスから永井がヘッドで合わせ、早々に試合を決めた。

 後半に入っても日本はアクセル全開。11分に左CKから遠藤のヘッドが酒井の顔面に当たってゴール。さらに37分にはFW鎌田大地(23=Eフランクフルト)がダメ押し点を奪った。

 こうなると、試合の焦点は注目が高まっている久保のA代表最年少ゴールへ。しかしこの日、森保監督が切ったカードはDF安西幸輝(24=ポルティモネンセ)、鎌田、MF原口元気(28=ハノーバー)の3人で、結局、久保の出番は訪れなかった。記録は次戦のタジキスタン戦(15日、ドゥシャンベ)以降に持ち越しとなった。

 攻守がかみ合った森保ジャパンが7大会連続のW杯出場へ力強く歩を進める。