カタールW杯アジア2次予選モンゴル戦(10日、埼玉)に臨む森保ジャパンは9日、さいたま市内で最終調整した。太もも裏を痛めて招集が見送られたFW大迫勇也(29=ブレーメン)に代わる1トップ争いが焦点の中、FW鎌田大地(23=Eフランクフルト)が今季クラブで16試合出場と存在感を高めている。

 好調が評価されて6か月半ぶりに代表復帰。クラブでは中盤を主戦場としているが、1トップを張るために「監督に求められることをできるだけ多くできるようにトライしたい。一番前でうまくボールをキープしながら時間をつくる。2列目にいい選手が多いので生きるようにやりたい」と意欲満々に語った。

 初招集された3月は無得点でインパクトを残せなかったが、今回は進化した姿を見せてくれそうだ。「EフランクフルトではよくMF長谷部(誠=35)から話を聞いているようで、前回代表を経験したうえで意識も変わってきたそうだ。今季の好調もそうした影響があるのでは」と欧州クラブ所属選手を担当する代理人は指摘する。

 長谷部といえば、長年日本代表をけん引してきたレジェンド主将。鎌田にとってはクラブの同僚で普段から寝食をともにする先輩とあって、代表戦士としての心構えやW杯予選の戦い方などをレクチャーされているという。超大物からの“生指導”を武器に、混沌とする1トップ争いで輝けるか。