前園真聖氏の日本代表・久保建評価

2019年09月12日 16時30分

久保は森保ジャパンでレギュラーの座をつかめるか

 日本の至宝に居場所はあるのか。10日のサッカーW杯アジア2次予選ミャンマー戦で日本代表MF久保建英(マジョルカ)は、W杯予選最年少出場記録を18歳98日で更新した。今後は代表最年少ゴール記録(19歳119日)更新も期待されており、注目度は高まるばかりだが、一方で森保ジャパンでは肝心の定位置を確保できていない。本紙評論家の元日本代表MF前園真聖氏(45)は久保の現状について“本当の評価”を語った。

 世界が注目する久保も日本代表で主力の座をつかめていない。森保一監督(51)は、攻撃的MFで躍動する中島翔哉(25=ポルト)、南野拓実(24=ザルツブルク)、堂安律(21=PSVアイントホーフェン)の“三羽ガラス”を先発に固定しており、久保はあくまでサブの位置付けだ。

 ミャンマー戦ではゴールが欲しい場面に、一番手で投入されたのはスピードタイプのMF伊東純也(26=ゲンク)だった。伊東と同じ右MFを主戦場とする久保は残り約10分でピッチイン。試合状況やプレースタイルの違いはあるものの、現時点では右MFで3番手の評価と言える。

 前園氏は「先発する力があるのは間違いありません。(森保監督にも)評価されていると思います。ただ伊東も含め、個の力はあっても他の選手とのコンビネーションのところが物足りないというか…。試合を見てもわかるように久保も伊東も他の選手との好連係というのは、多くはありませんでした」と分析する。

 さらにはこう指摘した。「3人(中島、南野、堂安)の組み合わせがすごくいいんです。1トップの大迫も含めて4人はイメージを共有できていますから。仮に久保がスタメンで出ても、彼らと同じようなコンビネーションを見せられるかといえば難しいでしょう。特に公式戦のW杯予選ですから少しでもリスクは避けたいはずです。そこをクリアできないと…」

 好連係を見せ続ける3人からポジションを奪うには、守備面の強化、個の能力アップが欠かせないという。前園氏は「局面を変えるような個の部分を要求されていると思いますので、それを続けながら連係を高めたいところ。それとプラスアルファ(FKキッカーなど)の部分でどうアピールするか」との“条件”を提示した。

 一方、最激戦区の攻撃的MFは人材の宝庫だが、前園氏のイチオシはスペイン2部サラゴサのMF香川真司(30)だ。「試合に出ていますから。彼は実績も突出した個の能力もある。代表に必要な戦力。逆に入ってこないと(代表チームが)困るんじゃないですか。代表入りもスタメンの座も競争は激しいです」

 A代表初選出となった6月以降、スター街道を駆け上がる久保だが、代表に定着してスタメンの座をつかむのは簡単ではなさそうだ。