10日W杯アジア2次予選初戦 森保ジャパンを待つ“ミャン魔ー”のワナ

2019年09月07日 16時30分

ミャンマーに向けて出発した南野(手前)、久保(後方右)、板倉

 日本代表は“アウェーの洗礼”を乗り越えられるか。森保ジャパンは6日、カタールW杯アジア2次予選初戦のミャンマー戦(10日、ヤンゴン)へ向けて出発した。国際サッカー連盟(FIFA)ランキング135位の格下相手だが、33位の日本には想定外の事態が待ち受けており、厳しい戦いとなりそうだ。また、MF久保建英(18=マジョルカ)の起用には慎重さが求められるなど、森保一監督(51)の悩みは尽きそうにない。

 出発前に取材に応じた森保監督は、ミャンマーとの初戦に話題が及ぶと顔を曇らせた。「3月に五輪チームが行っているが、その時は気候もピッチもあまり悪くなかったと聞いている。だが、今はちょうど雨季でグラウンドはおそらくむちゃくちゃな中でプレーしなければいけない」

 決戦地ヤンゴンでは連日雨が続いており、試合日の10日も雷雨予報。ぬかるんだ“重馬場”になることが濃厚で、日本が得意とする素早いパス回しは困難だ。指揮官は「昨日の試合よりも蒸し暑い中でプレーしなければいけないのではないか」とし、日本とは比べものにならないほどの多湿で不快指数マックスの中で、タフな戦いとなる。

 また、日本サッカー協会の関係者によると「練習を行う場所は非公開練習ができない」という。シートなどでピッチ全体を隠すことができない施設のため、今回は相手に“丸見え”の中での最終調整を強いられる。激しい情報戦が繰り広げられる予選で命取りになりかねない状況だ。

 さらに指揮官を悩ませているのは久保の起用法だ。5日のパラグアイ戦では、後半から出場してチーム最多5本のシュートを放ち、スタジアムを大いに盛り上げた。森保監督は「まずはやってやろうという意気込みはすごく感じる。続けていってほしい」と評価する一方で「まだ足りないものもある。チームの連係を合わせていくというのは攻守(に)ある」と課題も指摘した。

 持ち前の突破力は見せたものの、周囲と合わない面もあり、MF南野拓実(24=ザルツブルク)ら“三羽ガラス”のような華麗な連係には及ばなかった。守備面でも、指揮官が「まだまだ強さが足りない」と苦言を呈したように、危険な位置でボールを奪われる場面も。当面は“ジョーカー”の役割が濃厚だが、W杯出場がかかる公式戦の競った展開で投入するにはリスクも覚悟しなければならない。

 さらにMF原口元気(28=ハノーバー)やMF伊東純也(26=ゲンク)ら攻守両面でハードワークできる人材も控えている。注目度が高まる一方で久保の使いどころは難しいのが現状なのだ。アウェー対策と至宝の起用法。指揮官の腕の見せどころとなりそうだ。