【森保ジャパン】久保建レギュラーの条件 見せ場満載でもノーゴールという事実

2019年09月06日 16時30分

後半開始からの出場でアピールに成功した久保だが…

“日本サッカー界の至宝”はポジション争いを勝ち抜けるのか。森保ジャパンは5日、国際親善試合パラグアイ戦(カシマ)に2―0で快勝した。注目のMF久保建英(18=マジョルカ)は後半開始から登場。無得点に終わったものの、積極的な攻撃参加で森保一監督(51)にスタメン奪取を猛アピールした。ただ日本代表の定位置争いは極めてシ烈だ。久保がレギュラーに定着するための“条件”が各方面から指摘されている。

 久保は後半開始からMF堂安律(21=PSVアイントホーフェン)に代わって右サイドに入ると、5分には自らが得たFKを直接狙った。13分にはMF原口元気(28=ハノーバー)からのクロスに強烈なシュートを放ち、18分に再び得たFKの好機で弾丸シュートを披露。さらに24分には右サイドの角度のないところから左足を振り抜き、バーを直撃した。

 結局、無得点に終わったが、45分間だけでチーム最多タイとなるシュート5本を放ち、強烈な存在感を発揮した。久保が「チャンスを逃さず積極的にいこうと思っていた」と振り返るように、森保ジャパンのスタメン奪取に向けて猛アピールに成功したと言える。

 ただ、ポジション争いは激烈だ。久保が争う2列目は、MF中島翔哉(25=ポルト)とMF南野拓実(24=ザルツブルク)、堂安の“三羽ガラス”に加えて原口、今回不選出のMF香川真司(30=サラゴサ)やMF乾貴士(31=エイバル)も健在。伸び盛りで世界注目の久保といえども、レギュラーになるのは容易なことではないのだ。

 そこでカギを握るのが久保がどれだけ本来の“自分”を出せるかだ。久保がJ1FC東京に入団した際に育成部門の責任者だった福井哲氏(64=現城西国際大サッカー部監督)は、久保の育成時代を振り返り“特殊な才能”をこう説明する。

「初めて建英を見たころから、年上の選手を(試合中に)良い意味でアゴで使っていた。それだけコーチングが的確だったんだ。サッカーは状況認知のスポーツ。それは兼ね備えているもの。あれはもう才能だろうね」

 ピッチに入れば年齢は関係ないものの、周りが年長者ばかりの状況でも臆することなく自分の思い描くイメージで指示を出し、走らせて最善の方法でゴールへ結びつける。一歩間違えれば「エゴ」と受け取られるような強気な姿勢かもしれない。それでも日本代表の主力となってW杯予選を戦う上では、欠かせない能力になるのだ。

 チームの重鎮、DF長友佑都(32=ガラタサライ)も久保について「彼がどんどん上にいくためには、ゴールという結果が必要になってくる。欧州ではいいプレーをしている、というだけでは評価されない。そこに結果が伴ってこないと。そこは貪欲に!」と指摘。日本代表OBも「積極的にゴールに迫ること。周りを気にせず、強引にでもゴールを狙うべき。結果で示さないと、チームメートからの信頼は得られない」と強く主張する。

 森保監督もメンバー発表会見で久保に「ギラギラしたものを見せてほしい」と求めていた。この日以上の積極的かつ強引な姿勢で結果を出せば、日本代表でも必ず大ブレークするはずだ。