森保ジャパンが5日の国際親善試合パラグアイ戦(カシマ)で2—0と快勝した。

 森保一監督(51)は公式会見で予告していた通り、4バックのシステムを採用。MF中島翔哉(25=ポルト)、MF堂安律(21=PSVアイントホーフェン)、MF南野拓実(24=ザルツブルク)の“三羽ガラス”が先発し、注目のMF久保建英(18=マジョルカ)はベンチスタートとなった。

 日本は前半23分にDF長友佑都(32=ガラタサライ)が左サイドを抜け出し、中央へ上げたクロスにFW大迫勇也(29=ブレーメン)が合わせて先制。30分には右サイドのDF酒井宏樹(29=マルセイユ)からのクロスを南野が右足で押し込み、2点リードで前半を折り返す。

 そして後半開始からついに久保建が堂安に代わってピッチへ。2列目の右サイドに入った久保は、4分にペナルティーエリア手前でボールを受けると相手の反則をもらい絶好の位置でFKを獲得。久保建は自らキッカー役を主張し、左足でゴール右隅を狙う。惜しくも枠の上に外れたが、久保の“A代表初FK”に大歓声が沸き起こった。

 久保建は13分に、左サイドを抜け出したMF原口元気(28=ハノーバー)からのクロスをゴール前中央で待ち受けて強烈なシュートを放つも、DFにブロックされる。17分には右サイドで再びFKを得て、弾丸キックでゴールを狙ったがGKに弾かれた。さらに24分にはMF柴崎岳(27=デポルティボ)からのスルーパスに右サイドで抜け出して、ゴール前の角度のないところから左足を振り抜くとバーを直撃。久保建の決定機が続き、カシマスタジアムの盛り上がりは最高潮に達した。

 その後追加点は奪えなかったものの、森保ジャパンは危なげなく逃げ切り2—0で勝利。南米の強豪から会心の内容で白星を挙げ、カタールW杯アジア2次予選の初戦となるミャンマー戦(10日、ヤンゴン)へ向けて弾みをつけた。