【森保ジャパン】”いつメン”優先は吉か凶か

2019年09月05日 16時30分

選手の招集方針を改めて示した森保監督

 森保ジャパンが“シード枠”の導入で7大会連続W杯出場を目指す。

 国際親善試合パラグアイ戦(5日、カシマ)とカタールW杯アジア2次予選初戦のミャンマー戦(10日、ヤンゴン)に臨む今回は、移籍が絡んで実戦から遠ざかるMF堂安律(21=PSVアイントホーフェン)やMF中島翔哉(25=ポルト)らを選出。森保一監督(51)は選考基準として出場機会を重視する方針を打ち出していただけに、波紋も広がっていた。

 そんな中、パラグアイ戦に向けた4日の会見で、今後のメンバー選考および起用方針に言及。「基本的にはフィールド(プレーヤー)もGKも試合に出ている選手を選んでいきたい。起用もそう考えている」と前置きしたうえでこう説明した。

「基本ではないところも今回、何人かいる。招集した選手が、少しでも代表活動の中でいい状態をつくってもらうこと、クラブに帰った時により評価が上がるように活動ができれば。“これでなければいけない”ということはない。チームのために、その選手のために、を考えながら選考、起用をしていきたい」

 クラブで出場機会を得られていない選手でも、代表で中心視する選手は招集。代表の試合に出場することでコンディションを上げ、クラブでのアピールにつなげてもらいたいという。そんな“配慮”から今回選出されたのが堂安と中島だった。

 これまでも指揮官は、前出の2人とMF南野拓実(24=ザルツブルク)を含めた「三羽ガラス」やDF冨安健洋(20=ボローニャ)といった“森保チルドレン”を中心にある程度メンバーを固定して戦っており、方針自体が変わったわけではない。ただ、このタイミングで中心選手の固定を示唆したことは、最も重要なW杯予選での戦い方やコンセプトを明確化する狙いがありそうだ。

 しかし、森保チルドレンの重用を公言することで弊害も生まれかねない。特に固定化の傾向が強い2列目は今後、MF香川真司(30=サラゴサ)らベテラン勢が食い込むのは難しくなってくる。どんなに結果を出しても“いつメン”が優先されれば選手のモチベーションにも影響が出るだけに、今後は森保監督のかじ取りが大事になってきそうだ。