【森保ジャパン】1トップ問題未解決のままW杯アジア2次予選へ

2019年08月08日 11時00分

大迫は日本代表で圧倒的な存在感を見せる

 森保ジャパンは最大の懸念材料を払拭できるのか。2022年カタールW杯に向けて、9月からいよいよアジア2次予選が始まる。若手の台頭で選手層も厚みを増して幸先良いスタートを切りたいところだが、FW大迫勇也(29=ブレーメン)のほかに頼れる存在が出てこない1トップ問題は未解決のまま。W杯切符をかけた戦いで大きな“アキレス腱”になりそうだ。

 カタールW杯アジア2次予選に臨む森保ジャパンでは、かねてエースストライカーとして大迫が不動の地位を築いている。一方、他のFW陣で結果を出せる選手がなかなか現れていない。森保一監督(50)も代表活動のたびにFW陣を入れ替える状況が続いている。

 今年に限ってもアジアカップでFW武藤嘉紀(27=ニューカッスル)とFW北川航也(23=ラピッド・ウィーン)が活躍できず、3月の国際親善試合にはFW鈴木武蔵(25=札幌)とFW鎌田大地(23=Eフランクフルト)を初招集するも不発。6月の強化試合ではFW岡崎慎司(33=マラガ)を復帰させ、負傷離脱した鈴木の代わりにFW永井謙佑(30=FC東京)を追加招集した。さらにブラジルで開催された南米選手権では東京五輪世代のFW前田大然(21=マリティモ)と7月に鹿島入りしたFW上田綺世(20)を試すなどまさに猫の目のようだ。

 こうした状況が続けば、W杯アジア2次予選といえども不安は尽きない。アジア杯のように大迫がケガで出場できないときに決定力が大幅ダウンしてしまうからだ。また、相手が大迫対策を徹底してきて苦戦を強いられた場合にも、手薄なFW陣では代わりの一手を打ちづらくなるだろう。

 元日本代表FW武田修宏氏(52=本紙評論家)も「やっぱり大迫の代役を探し出すのは難しい課題だし、その大きな穴を埋めるのは簡単じゃない。課題を解消できないときは、戦い方を見直さないといけないかもしれない。しばらくは試行錯誤で進んでいくんじゃないか」と指摘している。

 1トップの苦しい台所事情については森保監督も頭を悩ませている。かねて「大迫頼みの攻撃の戦術というのは、私も(報道を通じて)いろいろなところで見聞きしている。大迫だけでなく誰が抜けてもそのときのメンバーでベストな戦いをすることを常に考えていきたい」と苦渋の表情で語ったほどだ。

 このまま窮状が続くようなら比較的楽な組み合わせとなった2次予選でも、相手の守備的戦術に思わぬ苦戦を強いられるかもしれない。