なでしこに求められるのは絶対的な点取り屋

2019年07月04日 16時30分

菅沢(右)はチャンスを生かせなかった(ロイター)

【武田修宏の直言!!】ファイナリストが決定したフランス女子W杯でなでしこジャパンはベスト8に進めずに敗退したね。今大会は1次リーグから苦戦したように各国のレベルが急上昇。特に欧州勢はフィジカルに加えて組織力が高かった。日本もスピードや判断力、組織力を高めないと、東京五輪に向けては厳しいかもしれないよ。

 それと気になったのは決定力かな。南米選手権を戦った森保ジャパンもそうだけど、チャンスはつくれてもゴールが決められない。このままだと、なでしこジャパンは世界レベルから取り残されるんじゃないの? やっぱり好機で確実にゴールが決められる絶対的な点取り屋が不可欠でしょう。

 たとえば、1990年代前半のカズさん(FW三浦知良)のような存在だよね。当時はGKと1対1になれば「百発百中」と言えるくらいの決定力を誇っていたし、チャンスでカズさんにボールが渡れば、得点は間違いないって感じだった。そのおかげで日本代表は世界レベルに躍進したと言っても過言ではないね。

 自分もFWとして経験があるけど、決定的な好機で2回続けてシュートを外し、交代させられたことがあった。当時のストライカーは、そのくらいシビアだったね。でも逆に、Jリーグでも代表でも大事な試合で決めればヒーローだし、後世に語り継がれる選手にもなれる。だから、いつもひと蹴りにサッカー人生をかけていたよ。

 試合に勝つにはゴールしなければならないわけだし、簡単に誰もが認めるエースが誕生するわけでもない。かつてカズさんが話した名言の「足に魂を込めました」ってくらい気概を持って再スタートしてほしいかな。