久保の台頭で森保ジャパンは大サバイバル時代に突入

2019年07月02日 16時30分

久保の躍進でサバイバル激化?(ロイター)

【前園真聖 ゾノの焦点!!】 チーム再編が加速しそうだ。未勝利で南米選手権に敗退した森保ジャパンについて元日本代表MF前園真聖氏(45=本紙評論家)が分析。スペイン1部レアル・マドリードに移籍したMF久保建英(18)の台頭により、MF陣のレギュラー争奪戦が激化すると指摘した。さらに“日本の至宝”の存在がMF以外のポジション争いにも波及し、カタールW杯アジア予選に向けてチームは大サバイバル時代に突入するという。

 久保は南米選手権でも非常に落ち着いてプレーしていました。世界トップを相手に高い技術力と的確な判断力を見せつけ、カタールW杯アジア予選に挑む森保ジャパンの新戦力であることを示しました。また、五輪世代で10番を背負うMF三好康児(22=横浜M)も臆することなく好パフォーマンスを披露しました。

 今後も2人がA代表に絡んでいくのは間違いありませんが、同時にレギュラー争いは激しくなるでしょう。もともと選手層の厚いポジションなのですが、森保ジャパンでは中島翔哉(24=アルドハイル)、南野拓実(24=ザルツブルク)、堂安律(21=フローニンゲン)の3人が好連係を発揮し、強烈な存在感を示しています。

 さらに昨夏のロシアW杯で大活躍を見せた乾貴士(31=アラベス)をはじめ、10番の香川真司(30)、原口元気(28=ハノーバー)ら実力者がずらり。日本代表メンバーに入るのも非常に難しい状況となります。その中で抜け出すには俊敏性、ゲームメーク力、決定力で他の選手との差を見せつけることが重要になってくるはずです。

 ただ、ポジション争いはMFに限ったことではありません。久保の台頭で彼の力を引き出せる選手、または久保と相性の良い選手が求められる可能性もあるからです。FW陣であれば、久保のパスを引き出し、一瞬で反応できること。得点に結びつける決定力のクオリティーも重要です。守備的MFでもサポートしながら好連係を見せられるか。そこは選手選考の鍵になるかもしれません。

 特に大きなポイントになるのはサイドバックです。左の長友佑都(32=ガラタサライ)と右の酒井宏樹(29=マルセイユ)が抜けた存在で、他のポジションに比べて選手層が薄いです。南米選手権でも攻守両面はもちろん、運動量など2人に比べると物足りなさを感じました。それだけに今後は久保とうまく連動できる選手が入ってくることもあり得ます。

 今秋からはいよいよW杯アジア予選も始まります。森保ジャパンはどんなチームを編成するのか。久保の台頭で選手選考にも大きな変化があるかもしれません。