【南米選手権】武田修宏氏が総括「勝負か成長か…曖昧だった采配」

2019年06月26日 16時30分

動きの質も悪くなかった岡崎(中=ロイター)

 日本代表はブラジルで開催中の南米選手権1次リーグC組第3戦(24日=日本時間25日、ベロオリゾンテ)でエクアドルに1―1のドローで決勝トーナメント進出を逃した。南米大陸初勝利も挙げられずに、大会を去ることになった森保ジャパンの敗因はどこにあるのか。元日本代表FW武田修宏氏(52=本紙評論家)が徹底分析で大会を総括した。

 日本は勝てば決勝トーナメント進出を果たす試合で勝ちきれず、またしても南米の地で勝利できなかった。武田氏は「本気の南米は試合運び、勝負の駆け引きもうまいよね。2分け1敗は残念だったけど、結果として勝てなかったという事実がすべて。プロっていうのは負けて叩かれるか、勝って称賛されるか。そのどちらかしかない。南米まで遠征し、お金もたくさん使ったしね」と話した。

 今大会は日本代表に選手招集の拘束力がないため、最強メンバーをそろえられず、五輪世代の若手を中心にチームを編成した。しかし武田氏は森保一監督(50)がカタールW杯を目指すA代表と東京五輪代表の指揮官を兼任していることもあってか「勝負」と「成長」が曖昧だったのではないかと指摘。選手起用にも疑問が残ったという。

「特にストライカーとしての見解だけど岡崎(慎司=33、レスター)の交代は残念。上田(綺世=20、法政大)も前田(大然=21、松本)も悪い選手じゃないんだけど、将来を考えての投入だったのかなって感じるよ。岡崎は動きの質も悪くなかったし、ゴールにも迫れていた。勝負強さもある選手だから最後まで使うべきだったのでは。これまでも苦しい局面でこそ仕事をしている」

 さらに武田氏は南米勢との実力差を「改めて感じたね」というが、今後どうすれば大国と肩を並べられるのか。

「Jのレベルを上げないと、その差は埋められない。それと今回は選手が集められなかったけど日本サッカー協会とJリーグが連携してほしい。バルセロナ(スペイン)では掃除のおばちゃんからフロントまで同じ方向を向いてチーム強化に尽力するって聞いた。日本もそうならないと世界ナンバーワンになれない」

 本気の南米勢とガチンコ対決する貴重な舞台だったが、協会やコーチングスタッフ、そして選手たちは浮き彫りになった課題を解消し、レベルアップを果たせるか。