フランス女子W杯決勝トーナメント1回戦が始まり、23日(日本時間24日)に行われた2試合ではフランス、イングランドが準々決勝進出を決めた。

 A組1位通過の開催国フランスはC組3位のブラジルに延長戦の末、2―1で競り勝った。前半にFWゴーバンがゴールネットを揺らしたかに見えたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認でGKへのチャージがあったと判定され、ノーゴール。それでも後半7分、ゴーバンは右クロスに走り込み、文句なしの先制点を奪った。

 だが個人技で上回るブラジルの反撃を受け、18分に失点。最初はオフサイドの判定だったが、VARの助言で判定が変わった。VARに泣かされる形で延長戦に突入したが、同後半2分、右からのFKに主将のMFアンリが飛び込んで決勝ゴール。今大会、男女を通じてW杯歴代最多の17得点目を挙げたFWマルタ(33)を擁する難敵を振り切った。

 1次リーグD組1位のイングランドはE組3位のカメルーンに3―0で快勝。前半14分、バックパスをGKが手で扱う相手の反則から得た間接FKのチャンスにDFホートンが決めて先制すると、同49分にFWホワイトが2点目を挙げた。後半は相手の速攻からピンチも招いたが、セットプレーから加点して逃げ切った。

 22日(同23日)に行われた2試合では、ナイジェリアを3―0で下したドイツと、1―1からのPK戦でオーストラリアを振り切ったノルウェーがそれぞれ8強入りを決めた。