19歳GK・大迫敬介 久々の若き日本の守護神誕生へ虎視眈々と定位置を狙う

2019年06月24日 16時30分

新守護神候補の大迫

【西川結城のアドバンテージ】日本代表MF久保建英への注目が、日に日に増してきている。4日に海外移籍可能な18歳になり、欧州ビッグクラブのレアル・マドリード(スペイン)挑戦を決断。9日に行われたエルサルバドル戦では日本代表デビューも飾った。連日話題に事欠かない若き日本のエース候補だ。

 現在、開催中の南米選手権(ブラジル)に臨んでいる森保ジャパンには久保とともに、もう一人の10代選手が選出されている。大迫敬介、19歳。今季、J1広島で開幕当初からレギュラーとして活躍するGK。来年に迫る東京五輪代表での活躍も期待される俊英だ。

 年齢に見合わぬ冷静なセービングが魅力な後輩GKを、頬を緩ませながら見つめる男がいた。楢崎正剛。元日本代表GKとして4度のW杯に参戦した守護神だ。

 愛知・豊田市で行われた5日のトリニダード・トバゴ戦。楢崎は日本代表の練習を視察し、そこで大迫と初対面を果たした。実はある感情を抱えながら、後輩を見つめているという。

「彼はいい。プレーの選択、たたずまい。若いGKは何でも無理にやろうとしてミスをしがち。でも彼は普段から確実に一つひとつのプレーを実践している。『おじさんみたいな』プレーで(笑い)。もちろん褒め言葉。何よりあの若さでA代表に入ったのはたぶん(川口)能活や自分以来。それがものすごくうれしい」

 直接伝えたのかと問うと、シャイな楢崎らしく「それは…」とひと言。ならばと、先輩の言葉を大迫に伝言した。「おじさんみたい」との表現に本人も思わず噴き出し笑い。そしてこう続けた。

「僕のことを知ってくださっていてうれしいです。ずっと代表を支えてきたGK。僕自身もそんな存在になりたい。残していっていただいたものを引き継ぎながら、また一つ日本のGKの評価を上げていけるような代表選手になりたい。今季、広島で試合に出られるようになり、少し遠い存在だった代表が具体的な目標になった。自分のプレーが評価され招集されたと思うので、南米選手権では堂々とプレーしたい」

 見た目はお肌もツルッとキレイな若人。ただ、プレーには落ち着きが、心には頼もしき覚悟がある。稀有(けう)な経験となる南米選手権、そして来年の東京五輪。久々の若き日本の守護神誕生へ、虎視眈々と定位置を狙う。