【フランス・カンヌ18日発】フランス女子W杯1次リーグD組のなでしこジャパンは最終戦でイングランド(19日=日本時間20日、ニース)と対戦する。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本が7位、イングランドが3位で、過去の対戦成績は1勝2分け3敗と格上との対決となる。

 勝てばグループ1位突破が決まる試合に向けて、MF籾木結花(23=日テレ)は「攻撃に脅威はあるが、守備にはちゃんと、穴というか隙を突けるところはある。そこを突ければチャンスはある」と分析し、FW菅沢優衣香(28=浦和)も「高さがあって強さもある。日本としては粘り強く戦い、1人ではなく人数をかけて崩せればいい。ボールにかかわる人数を増やしていきたい」とイングランド守備陣攻略のイメージを描いた。

 この日、チームは冒頭以外を非公開にして約1時間、セットプレーなどを確認して最終調整。17日に練習を途中で切り上げて、状態が不安視されたMF長谷川唯(22=日テレ)は元気に参加した一方、DF宇津木瑠美(30=レイン)はふくらはぎの違和感で全体メニューには加わらなかった。

 練習後、試合会場で記者会見した高倉麻子監督(51)は「コンディションのいい選手を使っていき、シンプルに勝つための布陣を選ぶ。目の前の試合に勝つことだけ大事と(選手に)伝えている」。MF中島依美(28=INAC神戸)は「自分たちのポゼッションサッカーの良さを出せたらいい」と意気込んだ。