【南米選手権】武田修宏氏が激辛採点 「日の丸を背負う以上はとにかく勝たないと」

2019年06月19日 16時30分

久保(左)はチリから左側を徹底的にマークされた

 ブラジルで開催中の南米選手権で1次リーグC組の日本代表は初戦(17日=日本時間18日)でチリ代表に0―4と完敗。東京五輪世代のメンバーを中心に臨んだが、力の差を見せつけられた。屈辱の惨敗劇に元日本代表FW武田修宏氏(52=本紙評論家)は若手イレブンを“糾弾”だ。初スタメンで好プレーもあった“日本の至宝”MF久保建英(18=レアル・マドリード)についても弱点を指摘した。

 大会3連覇を狙うチリを相手に完敗。南米パラグアイでプレーした経験がある武田氏は「南米国を相手に“アウェー”の日本が勝てるほど、甘くないって。若手選手は親善試合とはまるで違うってことがわかったんじゃないかな」と話す。

 世界トップと日本の実力差は明らかだったが「0―4という結果がすべて。完敗だったでしょ。若手メンバー中心だったけど。日の丸を背負う以上は“惜しい”とか“経験を積んだ”とかではなく、とにかく勝たないといけないから。今大会前から予想できたけど、中途半端な状態で出ていい大会じゃないって」と語気を強めた。

 武田氏はさらにこう訴えた。「先日、酒井高徳(28=ハンブルガーSV)と話をしたとき、ドイツでは活躍したら称賛されるけど、ダメなら叩かれるのは当たり前。ブーイングを受けて選手は成長するって言っていたよ。その通りだと思ったし、それがサッカー文化なんだなって…。ときには厳しい意見も必要じゃないか」

 ただ、光明はあった。先発した久保が前半12分に股抜きで相手をかわしてスルーパス。後半20分には左サイドでパスを受けてDF2人をかわし、シュートを放つなど、随所で高いスキルを発揮した。一方でチリの激しいチャージに進路を止められる場面も多く、ゴールにつながる好機はつくり出せなかった。

 武田氏は「Jリーグでは普通にプレーできていたとしても、したたかな南米勢との真剣勝負になると、どうかな。プレー強度やスピードは2、3段階上がるからね。もちろん、久保はいいパフォーマンスもあったし、やれていた部分もある。でも、このレベルではまだ難しい部分はあるのかもね」とその素質は認めながらも“合格点”は与えなかった。

 この試合では久保の問題点も浮き彫りになったという。「チリは久保を自由にプレーさせないように、早めにプレスをかけていた。しかも(左利きの)久保の左側を押さえに来ていたね。そうすれば、何もできないってわかっている感じだった。まだ18歳でこれからの選手だけど、得意の左足を封じられたときにどうするのか。そこは課題じゃないか」

 森保ジャパンは第2戦(20日=同21日)で強豪ウルグアイと対戦する。武田氏は「日本代表が完敗すると、日本サッカーの人気も低迷し、日本選手の評価も下がって今後の海外進出にも支障が出るかもしれない。代表にはそうした影響力があるものだし、ぜひとも挽回してほしい」と巻き返しを期待した。