【南米選手権】鮮烈デビュー!久保建英 惜しい左足シュートでスタジアム沸かせた

2019年06月18日 21時00分

【ブラジル・サンパウロ17日(日本時間18日)発】サッカーの南米選手権1次リーグC組初戦で日本代表はチリ代表と対戦。スペイン1部レアル・マドリード入りが決定した注目の久保建英(18)は右MFで初先発し、フル出場。鮮烈デビューを果たした。日本サッカー界の至宝は世界トップレベルで活躍するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(31=バルセロナ)をはじめ、南米各国のスター選手たちが参戦する今大会で真価を見せる――。

 森保ジャパンは大会3連覇を狙うチリ代表を相手に東京五輪世代8人を先発にしたフレッシュな顔ぶれ。しかも6月から導入した3バック布陣ではなく、4―4―2にシステム変更するなど“奇襲”を仕掛けた。

 注目の久保は右MFとして初スタメン。前半2分に左サイドで突破を仕掛けたものの、ボールを奪われると、前半7分には右サイド敵陣深くでFKをゲットした。あまり角度のない位置ながらも、久保は狙いを定めて左足を振り抜いた。ボールは惜しくもバーの上を越えていったものの、両チームを通じて初めてのシュート。名刺代わりのFKでいきなり存在感を示した。8分にはドリブル突破を仕掛けるなど、物おじすることなく攻め込んだ。

 10分過ぎからは久保にボールが入っても激しいプレスでチェックを受け、なかなか自由にプレーをさせてもらえない。起点を失った日本代表はチリに主導権を握られると、久保も守備に追われる場面が増え、41分にはCKから失点し、先制を許した。それでもゲームメークや前線へのパスなど随所に久保らしさを見せ、前半を終えた。

 後半もチリ代表に主導権を握られたまま試合は進み、9分には2失点目を喫した。そんな中でも久保は得意のドリブルをメインに敵陣で仕掛けるなど、ゴールに向かう姿勢を見せる。21分には左サイドでMF中山からパスを受けて、DFを交わし抜け出すと、ドリブルでゴールに迫り、左足シュート。枠を捉えなかったものの、スタジアムを沸かせた。

 37分にはエースのサンチェスに決められると、38分にもゴールを許した。それでも久保はゲームメークや前線へのスルーパスなど、随所に好プレーを見せた。

 そんな久保はJリーグで首位に立つFC東京の原動力として存在感を示し、17歳で初のA代表入りを果たした逸材。9日の国際親善試合エルサルバドル戦で代表デビューを果たしたばかりだが、世界の公式戦で“白い巨人”入りした実力を示さなければならない。その第一歩となるのが今大会だ。

 公認代理人の田路雅朗氏(63)はかねて「代表の舞台でどこまでやれるか。そこは誰もが注目するところだろう。南米の厳しい環境の中でも普段通りにプレーできて、世界トップの選手たちと遜色なくやれるのか。真剣勝負の大会だから、日本の選手たちは、現在どのレベルにあるかを測ることができるんじゃないか」と指摘する。

 この日対戦したチリ代表にはマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)で活躍するFWアレクシス・サンチェス(30)、第2戦のウルグアイ代表にはパリ・サンジェルマン(フランス)のFWエディンソン・カバーニ(32)がいる。また、アルゼンチン代表のメッシ、マンチェスター・シティー(イングランド)に所属するブラジル代表のFWガブリエルジェズス(22)らが参戦している。

 こうした世界トップレベルで活躍するスター選手たちと“ガチンコ”勝負の舞台で戦うことで、スピードやテクニックなどパフォーマンスの違いを同じピッチで比較することができる。森保ジャパンに加入したばかりの久保に何ができ、何が足りないのか。今後、世界ナンバーワンの選手を目指していくうえで、大きな指標になるのは間違いないだろう。

 欧州ビッグクラブが争奪戦を繰り広げたように誰もが納得する才能を秘める久保は、南米の舞台から世界に羽ばたく。