【女子W杯】20日イングランド戦 なでしこ“ワナ”仕掛ける

2019年06月18日 16時30分

【フランス・ニース17日発】肉を切らせて骨を断つ。フランス女子W杯1次リーグD組のなでしこジャパンは19日(日本時間20日)のイングランド戦に向けて練習を再開。前日、最終戦を待たずに決勝トーナメント出場が決まったとはいえ、1位突破の条件は勝利のみとあって、イレブンは“ワナ”を仕掛ける考えだ。

 異例の2日間オフの後ということもあり、この日は完全非公開で約2時間、ハードなメニューを消化。攻守にわたってイングランド対策に時間を割いたもようだが、選手たちは一人の選手に着目した。それがDFルーシー・ブロンズ(27)。なでしこ主将のDF熊谷紗希(28)とフランス女子1部リヨンの同僚で、代表でも右サイドバックを務めるが、熊谷によると「彼女は攻撃が好きなので、ボールに食いつくことが多い」選手だという。

 イングランドの持ち味は強烈なサイド攻撃。両サイドが高い位置をとり、正確なクロスを入れてチャンスを演出する。3月の国際親善大会、シービリーブス杯(米国)で0―3で敗れた時もなでしこはサイド攻撃を止めきれなかった。

 今回はこれをいかに封じるかにかかっているが、あえてブロンズに攻撃をさせることも視野に入れている。「(攻撃参加で)上がった後が狙い目。その情報は伝えたい」という熊谷はブロンズの動きを逆手に取り、空いたスペースを左サイドバックのDF鮫島彩(32=INAC神戸)の攻撃参加で打開する狙いだ。

 逆サイドのDF清水梨紗(23=日テレ)もこの作戦に呼応。ブロンズを止めれば、イングランドは左サイドを使ってくるのは確実なだけに「自分がフリーランニングで積極的に裏を狙う姿勢を見せて攻撃参加したい。相手が食いついてくれば味方のマークも空く」と逆襲に自信を見せる。

 もちろん、攻撃を受ける時間が多くなるだけに、リスクが増すのも承知の上。それでも“危ない橋”を渡らないと勝利には近づけない。過去1勝2分け3敗と分の悪い相手だが、なでしこは勝ち点3獲得の青写真を描いている。