【フランス・レンヌ14日発】フランス女子W杯でなでしこジャパンと1次リーグ同組のイングランドはアルゼンチンを1―0で下し、2連勝で勝ち点6とした。前半に得たPKのチャンスをGKに止められて0―0で折り返したが、後半17分にFWテイラーが左クロスに右足を合わせて先制。その後は反撃を許さずに決勝トーナメント進出を決めた。

 これで19日(日本時間20日)の直接対決はD組1位突破をかけた戦い。なでしこは勝てば1位、引き分けなら2位、敗れた場合は同時刻開始のスコットランド―アルゼンチンの結果次第で3位に落ちる可能性もある。

 なでしこにとってFIFAランク3位のイングランドは難敵中の難敵。対戦成績は1勝3敗2分けと相性も悪い。直近では3月5日に米国で行われた国際親善大会、シービリーブス杯で対戦し、0―3で完敗。優勝した11年ドイツW杯1次リーグ第3戦でも0―2で敗れている。

 とはいえ、先を見据えると1位で突破したいところ。1位ならB、E、F組いずれかの3位と対戦できる一方、2位ならE組1位が待ち受けており、カナダ(同5位)かオランダ(同8位)のどちらかとの対戦が濃厚。岩渕は「しっかりイングランドを叩いて次に進めるように頑張りたい」と力を込めた。