【フランス女子W杯】3度目の大舞台 岩渕エースの覚悟

2019年06月14日 16時30分

【フランス・ナント13日発】フランス女子W杯1次リーグD組第2戦スコットランド戦(14日)に臨むなでしこジャパンは一部非公開で最終調整し、セットプレーなどを確認した。右ヒザの負傷で出遅れていたFW岩渕真奈(26=INAC神戸)が改めてスタメン復帰に向けて意欲を語り、元エースの澤穂希のような大黒柱としてチームをけん引するという。

 なでしこジャパンが絶対に負けられない一戦に挑む。まさかの初戦ドローで緊張感の漂う中、DF宇津木瑠美(30=レイン)は「チーム全体がもうやるしかないというモチベーションでやっている。高倉(麻子)監督(51)のもとでやってきたことは継続することも大事だけど、今はとにかく結果を残したい」と必勝を誓った。

 そんな中、スタメン復帰が確実な岩渕は「(途中出場した初戦は)ゴール前の崩しの部分でアイデアが足りなかった。各個人が自信を持ってプレーすることでゴールに近づける」とし「ピッチに立つ11人がしっかり責任感を持って自分の力を出し切ることが一番」と力を込めた。

 岩渕は優勝した2011年ドイツW杯に最年少の18歳で出場して以降3度目の大舞台。「マナドーナ」との異名を持ち国際サッカー連盟の主催大会(08年U―17女子W杯)で日本人初のMVPを獲得した元天才少女だ。海外クラブで技を磨き、昨年の女子アジアカップでは優勝に貢献し、最優秀選手に輝いた。

 26歳ながら世代交代したチームでは“ベテラン”となるが、度重なるケガもあり、これまでのW杯や五輪では自身が納得するような結果を残せていない。自身も「正直、貢献度は高くなかった」と振り返る。それだけに新チームで臨む今大会では「日本のエース」として並々ならぬ覚悟を胸に秘めている。

 かねて「もう若手とは言えない年齢だし、みんなを引っ張っていくくらいの自覚をもってやっていきたい」と話している。長年なでしこジャパンのリーダーで精神的支柱だった澤やMF宮間あやがチームを去った今、自身が“後継者”となるべく、まずはスコットランド戦でチームをけん引する覚悟だ。