【フランス女子W杯】なでしこドロー発進 格下アルゼンチンに1点が遠かった理由

2019年06月11日 11時30分

まさかのドロー発進に終わったなでしこ(左から鮫島、南、杉田=ロイター)

【フランス・パリ10日(日本時間11日)発】2大会ぶりの優勝を狙うなでしこジャパンは、フランス女子W杯1次リーグD組初戦でアルゼンチンにまさかのスコアレスドローに終わった。

 国際サッカー連盟(FIFA)ランク37位(日本は7位)の格下から勝ち点3を奪えなかった。ボール保持率は61%だったが、徹底して引いて守る相手に最後まで攻撃陣が機能しなかった。2トップの一角としてゴールを期待されたFW横山久美(25=長野)は「ベタ引きしてきた相手にどう崩していくのか90分で答えを見つけられなかった。もう少しいろいろなシュートを狙って相手を引き出さないといけない」と反省するしかなかった。

 苦しい台所事情も1点が遠かった理由の1つ。“ピッチ上の指揮官”として攻撃に変化をつけられるMF阪口夢穂(31=日テレ)はコンディションが上がらず、初戦に間に合わなかった。相手が引いたときの狭いスペースでもドリブルやパスで打開できるMF籾木結花(23=日テレ)は右太腿裏痛。経験豊富なFW岩渕真奈(26=INAC神戸)が後半12分から出場したのも故障明けで、先発に耐えうる状態ではなかったから。前半はベンチで「引いた相手にもう少し自信を持てばいいのにと思って見ていた」というが、本調子でなければ自らゴールをこじ開けるのは難しかった。

 複数の負傷者を抱えるため、W杯前にメンバー23人揃っての全体練習をできず、紅白戦も行えなかった。思うような調整過程を踏めなかったのも攻撃陣の不発と無関係ではなさそうだ。