代表デビュー・久保建英「100億円を動かす」潜在能力

2019年06月11日 11時00分

長友(左)に続いた久保はファンの声援に手を振って応えた

 東京五輪エースの株価が急上昇だ。サッカー日本代表の国際親善試合エルサルバドル戦(9日、宮城)で、注目のMF久保建英(18=FC東京)がA代表デビューを飾った。後半途中から出場すると随所に好プレーを披露して、2―0の勝利に貢献した。存在感を強烈に示した天才少年への注目度はピッチ外でも増しており、ビッグマネーが動きそうな気配。エースとして臨む2020年東京五輪へ向け、“100億円プロジェクト”がスタートする。

 ついに歴史的瞬間が訪れた。後半22分にMF南野拓実(24=ザルツブルク)に代わってスペイン1部バルセロナ下部組織出身の久保がピッチイン。DF市川大祐(当時清水)の17歳322日に次いで史上2番目の若さとなる18歳5日でA代表デビューを果たした。しかも攻撃の要となるトップ下を任されるというエース級の待遇だ。

 割れんばかりの大歓声に迎えられたが、期待にたがわぬプレーを見せる。28分にFW大迫勇也(29=ブレーメン)からのパスに反応して右サイドを突破。DF2人に囲まれながらも巧みなステップで抜き去ると、得意の左足で強烈なシュートを放った。相手GKの好セーブで得点こそならなかったが、このワンプレーで3万8092人の大観衆を魅了した。

 その後も積極的にゴールを狙い続けて、何度も見せ場をつくった。久保は「(ウオーム)アップのときにカメラばっかりあって気まずかった」と苦笑いを浮かべつつも「わーっと(歓声が)聞こえたので、ひしひしと期待を感じました。これから先、自慢できることの一つになるかな」と振り返った。

 日本サッカー界に“久保フィーバー”が吹き荒れたが、これは序章にすぎない。「久保選手への関心の大きさは最近の日本代表になかったほど。東京五輪のエースとして期待されるし、大手をはじめ、幅広い企業が契約を検討している。五輪に向けては各企業、かなりの予算を用意しているし、世界で活躍が見込める選手なので、代表でもトップ級の契約料が見込める」と、大手広告代理店関係者は分析する。

 広告業界で久保の価値は急騰し、数多くの企業からオファーが殺到する勢い。日本人サッカー選手としてはMF本田圭佑(32=メルボルン・ビクトリー)に次ぐ人気銘柄で、CM契約料は1本3000万~4000万円にはね上がる可能性があるという。日本の新エースと契約するスポンサーの商品は注目度、売り上げとともに大幅アップが予想される。特にサッカーの市場規模は非常に大きいため、露出が増えると関連企業の株価に好影響が期待でき、数十億円規模の効果が見込める。

 また、日本代表のレプリカユニホームにも注目が集まる。2000年シドニー五輪では、02年日韓W杯への期待もあって各種ユニホームを約50万枚も出荷した。自国開催で注目の東京五輪では、00年に匹敵する売り上げが確実。エースの久保を中心にメダル獲得への期待が高まっており、50億~60億円規模のセールスに貢献することになる。

 ユニホーム以外にもタオルマフラーをはじめとする代表グッズの販売増で約10億円、今後予定される五輪代表の試合の興行収入アップで約10億円などサッカー界への経済波及効果と合わせると、久保にはなんと100億円程度を動かす潜在力があるというから驚きだ。

 今後の活躍次第では、さらにビッグマネーを動かす選手になる。まさに「日本サッカー界の至宝」の面目躍如といったところだろう。