【武田修宏の直言!!】日本はしっかり修正してきたね。不安定だった3バックの新布陣も両サイドが高い位置を取ることでバランスが保たれていたし、1トップ、2シャドーも距離感が良くなった。そして注目はデビューを果たした久保じゃない? 堂々としたプレーを見せてくれたし、日本の新戦力ってことを証明したよ。世界トップを狙える選手なんだって改めて思ったね。

 上々デビューには森保監督の配慮もあったかな。広島監督時代から新加入選手をいきなり起用することはなく、まずは外から試合を見させ、戦術を理解させてから少しずつ使っていた。初戦で失敗すると、その後に悪影響が出かねないからだけど、久保に関しても状況をしっかりと見極めたんだろうね。

 FC東京でコンビを組むDF室屋成(25)と同じピッチに立たせたのも“久保シフト”だよ。なるべく普段と同じような環境でやることが大事だから。僕が1987年に19歳でA代表デビュー戦で初ゴールを決めたときも読売クラブ(現J2東京V)で同僚の松木安太郎さんと都並敏史さんがサポートしてくれたからね。

 次は南米選手権。世界の強豪を相手に久保がどんなパフォーマンスを見せてくれるか。本当にワクワクするね。

(元日本代表FW)