日本代表MF久保建英(18=FC東京)が、9日の国際親善試合エルサルバドル戦(宮城)で途中出場し、A代表デビューを果たした。

 5日のトリニダード・トバゴ戦ではベンチ外だったが、この日の試合では23人のメンバーに入りベンチスタート。2―0で迎えた後半22分、ついに待望の瞬間は訪れた。

 MF南野拓実(24=ザルツブルク)と代わって、MF中島翔哉(24=アルドハイル)とともにピッチへ投入されると、4―2―3―1のシステムのトップ下に入った。いきなり“王様”のポジションを任され、DF市川大祐に次ぐ日本代表史上2番目の若さとなる、18歳5日でのデビューを飾った。

 エルサルバドル戦に向けて「試合に出るためにここに来ている」と目をギラつかせていた久保。その言葉通り、いきなり強烈なプレーを見せる。28分、FW大迫勇也(29=ブレーメン)からのパスに反応して右サイドを突破すると、相手DF2人に囲まれながらも巧みなステップでかわしてゴール前へ。ドリブルから左足でシュートを放った。相手GKの好セーブで惜しくも得点こそならなかったが、3万8092人が詰めかけた大観衆を魅了した。

 その後も右サイドを何度も突破するなど見せ場をつくった天才少年。2―0の快勝に貢献し、才能の片鱗を十分に見せつけるA代表デビュー戦となった。